表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦争なんて嫌いだ  作者: リンド
4/5

4話・戦争

誤字脱字のご指摘お願いします。

「おう、ちょっと待て!」

「……はい、何でしょうか」

「ここはガキの来るとこじゃねえんだ、とっとと帰りやがれ!」

「…一応私は、10歳をこえ、世間一般的には、大人ということですが?」

「ちっ、はっきり言わねえと分からねえか?あんっ?!おめえのようなガキは死ぬ前にとっとと帰れっていってるん、っつ!」

その言葉の先を言わせるまえに、 エクセルの創製魔法で作成した、刀が、絡んできた冒険者の首にあてられた。

「何か?」

「そ、その剣いったいどこから出しやがった!」

「自分の手札を、教える訳が無いじゃないですか」

そう言いながら刀を、消した。

「それで、何かご用でしょうか?」

殺気を放ちながら男に、そう話かける。

「い、いや、な、なんでもねえ…」

「そうですか、それでは失礼します。」

そういって俺はギルドをあとにした。






その後も親の目を、盗みつつ冒険者家業を続けた、最初にあったような他の冒険者からの絡みも、今ではなく、この街のギルドでは、誰もが認める存在となった。

そして今日も、冒険者として街から少し行ったところに、魔物を狩りにいっていた………………………………………………………………………………………………………………………………………… その日が人生を変える、とても大切で、そして一番大切な日だとは知らずに。



「ふう、これで依頼達成っと」

この日は、狼を熊ほどの大きさにした魔物の討伐という⭐4の依頼を受けていた。

「これなら確かに、⭐4だな~」

この街では⭐4である俺が、一番ランクが高くもし俺が失敗したら他の街から応援を 、呼ぶ予定だったそうだ。

「それにしてもだいぶ魔法にも慣れてきたな…」

そう冒険者になる前から、少しずつ魔法の練習は、していたものの、やはり実戦での練習はまた違いさらに練度があがっていた。

そもそも魔法は普通その属性の魔法に適正がなければ、使用する事ができない、実際には使用は出来るがいくらやってもうまくできないようで、結局それだったら、得意な物を伸ばした方がいい、となっている。

しかし、創製魔法は例外だった、最初は物体を作れるだけなのかと思っていたのだが、『魔法も作れんじゃね?』と思い試してみたところ、見事に生成成功、こうして、通常魔法も使えるようになった。

「さて、帰るか。」

そしてその日は無事に街までたどり着いた。












しかしそこにあったのは、家は倒れ、焼ける、人々は逃げ惑い、まさに地獄絵図のような、光景だった。

俺は走った、家に向かって。

父親なんてどうでもいいが、母だけはなんとしても助けなければ、そう思い一心不乱に走った。

しかし、母の胸には矢が刺さり、もう息も絶え絶えの状況だった。

「母さん‼」

そう言いながら倒れている母さんを抱き起こした。

「ああ、エクセル無事だったのね?」

「母さん!それ大丈夫なの?!いったい何があったの?!」

「戦争よ、2国が戦争を再開したの。」

「そんな、それで母さんがこんな目に会うなんて!」

「エクセル、母の話を聞いておくれ?」

「それよりもまず治療しないと!」

「もう間に合わないよ血を流しすぎてしまったからね。」

「そんな…」

「だから最後の話を聞いておくれ?」

そう言いながらも、母の目はしっかりと俺を見ていて、その目からは決意が感じられた。

「………わかった…」

「ありがとう」

そいって微笑みそして話始めた。

「あなたを産んだ時はびっくりしたわ、あの人なんかは、不気味だから殺してしまおう、とまで言ったのよ?でもね私にはあなたが可愛くてしょうがなかった、だって私が腹を痛めて産んだ子だもの、それであの人を説得してそれでしっかり育てようってことになったの、でもね、あなたが丁度一歳の誕生日の日にあの人勤めてた店を首になってしまったの、それからね、あの人が変わってしまったのは、お前のせいで不幸が降ってきた!、なんていいながら、あなたを殴ろうとしだしてね、必死に止めたの、その後もあの人が殴ろうとしたときは、ことごとく止めようとしたわ、そうやって守っていた自分の子が今ではこんなに大きくなっているんですもの、もうあなたは立派な大人、そして私のかわいいかわいい息子、愛していたわエクセル。」

「かあ、さん、ひっぐ、ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう」

「ほら泣かないの!最後に私に笑った顔を見せてちょうだい?」

「ひっぐ、うん」

そいいながら、歪みそうになる顔を必死に笑顔にした。

「うん、ありがとう、しっかりといきるのよ?私のかわいいそして自慢の、エ、ク、セ、ル………」

そういうと、母は力尽きた。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

俺は泣いた、怒ったなぜ、母さんが死ななくてはならなかったと、そして恨んだ母を助けられない、非力な自分を。





そしてその日1人の孤児が行方不明となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ