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春の大掃除2








「汚いっ!」


会社の奥の方に在る旧倉庫。

目ぼしいものは無いかと見に来たのはいいけど・・・。


「我侭言うなよ、こういうところにこそ宝は眠ってるんだから」

「そうですよ、千姫さん。どんなに汚くても、豚小屋の様でも倉庫は倉庫ですからね」

「・・・いや、百合。あんたの方が酷いこと言ってるから」


同期である泪と百合と一緒に取り敢えず掃除を始める。

倉庫と言っても一部屋分くらいはある広さ。

大分使われていないのか埃が沢山被っている。

昔の書類なんかも置いてあって、自分の中で期待が膨らんだ。


「・・・最初は箒で掃こう、お宝探しはそれから」


軍手を二人に渡して、箒を持つ。

百合は微笑みながら頷いた。


「そうですね、この、泪さんみたいな埃たちをどうにかしないことにはどうしようもないですし」

「百合、おいこら」






「取り敢えず・・・綺麗になった?」

「大分、綺麗になったとおもうけど」

「ならよし」


一旦埃を全部掃いたところで、雑巾で拭きつつお宝を探す。

箱が沢山並んでいて中を見ると

『18年度予算案』『新商品企画案』などのファイルが入っていた。

『新商品企画案』をパラパラ見ると『びっくり饅頭』とか『わさび饅頭』という何とも微妙な商品案。


「・・・」


会議に出席していた人たちは大分血迷っていたのだろう。




「アルバムだ」


泪がぽつりと呟いた。


「アルバム?どれ、」


泪の顔の横から手元を覗きこむと、確かにアルバムだった。

まだ創立当初の写真。

今よりもっと若い社長が沢山の社員に囲まれていた。


「あ、瀬川さん」


百合が指差した場所を見ると確かに瀬川さんが居た。

写真の下には『新入社員研修 瀬川くんと配達のおばちゃん』と書いてあって、少し笑った。

今に比べてあどけなさが残る瀬川さんはやっぱり女顔だった。


「・・・て、泪!あんた、顔真っ赤じゃん!!」

「な、なんでもねーよ」


横を向けば耳まで真っ赤な泪。

熱じゃなきゃいいけど、そんなに此処熱いかな。

すると百合の笑い声が聞こえてきた。


「どうしたの、百合?」

「いや、千姫さんは鈍感で泪さんは大変だなあって」

「お、おいっ百合!」

「?」






お宝探しはまだまだ続く。








【あとがき】



こんにちは、こんばんは。

改めまして玉響です。

泪と千姫は腐れ縁です。

中学からの(笑)

そして泪くんは千姫が・・・ごほん。

百合は傍観者です。


ではまた次回お会いしましょう。







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