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春の大掃除1








四月の風はまだ肌寒い、という私の持論。

カーディガンを羽織りつつ会議室に向かう。

会議室に入ると泪だとか百合はもう集まっていて、私が一番後なのだと分かった。

というか私待ち・・・?


「皆、そろった~?」

「はい、全員揃いましたよ。社長」


瀬川さんの言葉に社長は頷くと、大きい市指定のゴミ袋を掲げた。


「社内全員参加!春の大掃除クリーン大作戦!開催しちゃうよ!」


部屋に響き渡るその言葉に思わず目を見開く。

周りも皆ざわめいている。


「あの、社長」

「なに?泪くん」


腐れ縁の泪がスッと手を挙げて発言する。

いいぞ、私も一言物申したい!


「掃除って一回言っているのでクリーンはいらないと・・・」


ごもっとも。

時々まともなこと言うんだよなあ。


「う、まあ置いといて、今日は大掃除をします!でもただの大掃除ではありません!」


そこまで言うと「瀬川っち!ルール!」と社長は瀬川さんに丸投げした。

瀬川さんは苦笑している。


「制限時間は日没まで。掃除した時に出てきた部屋にある思いでの品の中で一番興味深い品を提出した人物には賞金を差し上げます」


歓喜と興奮に湧く各々。

要は掃除して、物を発掘するだけで【ボーナス】が貰えるということ。

これは社員にとっては嬉しいイベントだ。


社長夫人である杏さんが拡声器を持つ。

スタートの合図だ。


「みなさーん!用意はいいですか?大掃除・・・開始!」


杏さんの高らかな合図で社員が一斉に走り出した。

無論、私も。

賞金を手にして有給とって、



「お城巡り・・・!!」




とりあえず歴史探訪でしょ。









あとがき



こんにちは、こんばんは。

改めまして玉響です。

春はもう過ぎたと思うのですが

こちらではまだ春ということで・・・。

大掃除といえば中学の頃のワックス掛け。

美化委員だか環境整備委員だかが

放課後せっせと作業していたのが印象に残っています。

大掃除も青春の醍醐味(笑)てな訳で

千姫たちには次回も大掃除をしてもらいます。


ではまた、次回お会いしましょう。






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