青髭に捧げる狂詩曲
「私は、楽器です」――毒の雨が降りしきる星。遠い昔、人類が音を奏でるために異星から連れ帰った生命体の“パーツ”と、人の形をした“素体”を組み合わせて生まれた存在が「楽器」。
新たな持ち主に買われた楽器は、街外れの屋敷で新たな所有者の「妻のために」毎日演奏を命じられる。妻は病の床にあり、姿を見せることはなく、所有者は「青髭」と呼ばれている。やがて楽器は「青髭の妻」の真実に触れる――
楽器を妻にしたという奇妙な物語と、次の物語が始まるか始まらないかの前の短い狂詩曲。SF風味ファンタジー短編。2018年発行、駆け引きアンソロジー「ステイルメイト」より加筆修正のうえ再録。
新たな持ち主に買われた楽器は、街外れの屋敷で新たな所有者の「妻のために」毎日演奏を命じられる。妻は病の床にあり、姿を見せることはなく、所有者は「青髭」と呼ばれている。やがて楽器は「青髭の妻」の真実に触れる――
楽器を妻にしたという奇妙な物語と、次の物語が始まるか始まらないかの前の短い狂詩曲。SF風味ファンタジー短編。2018年発行、駆け引きアンソロジー「ステイルメイト」より加筆修正のうえ再録。