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プロローグ

以前書いてきた『シオンの涙雲』の二章を書き進めるにあたり読み直したのですが、設定や展開に無理があったり、おかしな箇所が多いと感じたので長期間悩んだ結果、書き直す事にしました!

改訂版でも「いや、ありえねぇだろ!」という箇所が見当たると思いますが何卒「まあ、虎落だからな!」と受け入れていただけると幸いです!


 今後も前書きに登場する恐れがあります。鬱陶しいでしょうが戯言と思ってチラ見していただけたら嬉しいです。

 もちろんうっざ…と飛ばしていただいて…も…良いで、すけどね……。

駄文、長々失礼いたしました。

 皆様に少しでも楽しんで頂ける物語になる様精進いたします。


あ、更新ペースは遅め、不定期です。

上記はウケようと思ってやっております。

存分に嘲笑っていただけると寒さが和らぐかも知れません。

 


 あの日、私の全てが奪われた日。

 声が出なくなるほど泣いて、家の物を破壊しまくって、涙が枯れて、破壊出来る物が無くなった日。

 どうしたら良いのか、これからどうやって生きていけば良いのか分からなくて、いつも相談に乗ってくれる人達はもう居なくて…。


 あの人に復讐しようとも考えた。

 でも私の心に他人の記憶が入っている事が許せなくて、姉さん達でいっぱいにしたかったから、復讐せずに忘れる事にした。

 全部忘れて姉さん達との思い出だけで私は生きて行くの。

 それが貴方に対する復讐だと勝手に思う事にするよ。


 前を向いて歩こうと決めた。

 手始めに受け入れたくなくて行っていなかった姉さん達の墓参りに行こう。

 姉さん達が好きだった花を持って行こう。

 お気に入りだった和菓子を買ってお供えしよう。

 きっとみんな喜んでくれる。

 沈んだ心を奮わせて歩き始めた私の背中に……


 ナイフが突き刺さった。

 振り向いて視界に入れた相手には見覚えがあった。

 思い出すのも嫌悪するそいつに私は刺された。



「……やっと家から出て来たと思えば、なに晴れやかな顔してんの?…ぼくを忘れるなんて許さない、何のために君の家族を殺したと思ってるの?君がぼくのこと"だけ"を見れるようにしてあげたんだよ!それなのに前を向くなんて許さない!許さない!………君1人で生きて行くなんてお姉さん達に悪いと思わないの?思うよね?だから、ぼくとっ一緒に逝こうね?」


「…私は貴方の事なんて…もう、どうでもいい…貴方がこれからどう生きるかも興味ない。貴方1人で好きに生きて好きに死んで…私は姉さん達の事だけを考えて生きて行く……」


「え……まってよ……どうして!?恨んでよぉ!!憎いって目で僕を見て!見ろぉ!!お前の家族もお前自身も僕がぁっ!!この僕が殺したんだぁっ!!恨めよ!!おい!!」


 男が憎しみを凝縮した呪詛をガチ恋距離で放ってくる。

 近、やめてよね嫌いな人間の至近距離とか地獄でしかない。

 唾も飛ばさないでよ汚いなぁ。

 まぁもうどうでもいいか、不快な事も苦しい事も考えない。

 奇跡的に生きられたとしても貴方の事を思うことは無い。

 考えたくない。

 こんなゴミクズの事なんて一生、死んでも、生まれ変わっても思い出したくない。

 

 死んだら、姉さん達に会えるかな?

 大変だったねって頭を撫でてほしいな…

 お疲れ様って抱きしめてほしい……

 姉さん達の温かい笑顔が見たい、写真じゃなくて実物が見たい。

 本当に見ているだけであったかくなるんだよ?

 つかれが…とんでっちゃう……ような…………いやしの……えがお


 私は側で叫び続けている男の声なんて耳に入れずに家族の思い出を息の根が止まるまで、思い出せる限り思い出した。


 再び大切な人に会える事を願って……


ここまで読んでくださってありがとうございます!

面白い、楽しい。

続きが気になる。

と思って頂けたら、

下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援をいただけたら嬉しいです!


ブックマークや感想などもいただけたら本当に嬉しいです!


何卒宜しくお願いします!m(_ _)m

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