53.ダンジョンと地下遺跡
随分と時間がかかってしまいましたが、再開したいと思います(待っていた方がいるとは思いませんがw)
ダンジョン内でモンスターの間引きをしながら進む
すでに100を超えるモンスター達を倒しているが後から続々と現れキリがない
倒したモンスターは俺やマリーナのアイテムボックスに入れているが素材にならない雑魚は放置している
前衛組は適当に交代しながら戦ってもらっている
今はアーデルハルトが中心の若手組が奮闘中だ、後衛もなるべく若手に経験を積ませながら時々バーネットやマリーナ、俺が指示をする形にしていた
魔力とMPを如何に効率よく使うかをこの実戦で覚えてもらいたい
また前線との連携という意味でも大切な事だ、魔法でモンスターを倒し切る必要は無い
ある程度のダメージを与えて前衛がとどめを刺す
それが一番互いにとって効率が良いのだ
その意味ではマリーナやバーネットでは範囲攻撃でもオーバーキルのダメージを与えてしまうので、強敵以外は手を出さない様に伝えてある
俺はワザとダメージだけを与える様に狙いをモンスターの手足に絞って撃っている
2時間程がたち若手組のMPが枯渇して来るとメンバーをベテラン組に入れ替え一気に殲滅戦へと舵を切る
前衛はリアム、クララ、ガーラムが並び少し後方にアルナ、サイード、グリム、ラウドロスが並ぶ
その後に俺、マリーナ、バーネットが更に後方にスラーフ、スラーラ、ノア、エミールが若手組を守る形で布陣していた
前衛の頭越しにバーネットやマリーナが魔法を打ち込み、そこに前衛達が前進しながら仕留めて行く
一気に距離を稼ぎながらまとめて始末している
「これだから洞窟内のダンジョンは面倒なんだよマッタク」
バーネットは得意の爆裂魔法が使えない事に多少苛立ちながらも風や氷の魔法を放ちながら愚痴っている
討伐した数が1000を超えた頃から少しづつモンスターの密度が薄くなり始めた
『どうやら、峠は越えたみたいだね』
「まあな、これだけ間引けばそりゃ落ち着いて来るさ」
リアムが俺に答える
そして距離にして一キロ程進むと大きな空間へと出た、その空間は縦横500メートル、高さが50メートル程の空間で奥には学園ダンジョンと同じ様式の神殿の様な建物があった
違いはその神殿の大きさだ
学園ダンジョンの神殿の半分程の建物が俺達の前に扉を開けて建っている
「そんで、どうするよ?中に入るか?」
リアムからの問いに
『ええ、入りましょう、ただし何が起きてもいい様に今日は此処で休みます』
「そうだな、それがいいだろう」
俺は広間の入り口を塞ぐ形で休む為の建物とそれを覆う様に防壁を作る、一応櫓も2箇所作っておいた、そして食事を作りその後は交代で睡眠をとった
翌日、俺達は神殿内部へと入る前に全員を集めて話し合う
『神殿へは全員では入らないつもりだ、入る部隊は俺にリアムそれと蓮花の盟にバーネットで行く、申し訳ないが母さんとアーデルハルト、マイノリティー、夜明けの光に蒼炎はここで待機して欲しい』
「ちょっと〜ここまで来てお留守番はワタシどうかと思うのよね〜」
「兄さん、僕も一緒行かせてください、足手纏いにはなりませんから!」
『駄目だ、初めてのダンジョンであの神殿内部がどうなっているかも解らない状態でこのメンバー全員が中に入るのはリスクが大きすぎる、特にアーデルハルトはもし万が一俺に何かあった時に家を継ぐ事になるんだ、此処に残ってもらう、俺達が中に入って3日が過ぎたら母さんが中心となってダンジョンを出てビクターに報告して欲しい』
『まぁ、リアムやバーネットそれにクララ達に俺がいてどうにかなる事の方が少ないと思うけどね、1日進んで何も無ければ戻って来るよ』
「わかったわ、一応ラインハルトのアイテムボックス内のモンスターは私のアイテムボックスへと移しておきましょう、それと分かっていると思うけど・・くれぐれも気をつけてね」
『ああ、分かってるよ』
さて、行きますか
俺が声をかけるとリアム、バーネット、クララ、ノア、エミール、ラウドロスが頷いて立ち上がった
『あっ、そうだ、悪い少し待ってて』
そう言って俺は入り口を塞ぐ形で作った建物の一部を扉へと作りかえた、これでマリーナ達が撤退する事が出来る、危うく俺が皆んなを閉じ込めるところだったよ、マリーナならいくらでも壁を壊せるとは思うけど
用事を済ませると突入部隊は防壁の前で待っていた、俺達は防壁の一部を消して外へ出ると、また壁を作って塞いだ
さて、今度こそ行きますか!
神殿の前まで来たが扉はまだ開いたままだ、突入部隊の皆んなの顔を見渡してから中へと足を進めた
「学園の神殿とは少し違うけど作りや装飾の紋様は大体同じだね」
バーネットが言うとリアムが
「ああ、この感じは懐かしいな」
『リアムも王都の学園に行ってたんだ?』
「いや、俺はジグムントの学園出身だ、懐かしいって言ったのは前にこの手の神殿様式の遺跡を見た事があったからさ」
「ほう?どこでの話だい?この様式はグルガール魔法国の時代のモンだよ、他にもグルガールの時代の遺跡があるのなら大発見だよ」
「そうなのか?随分前に受けた依頼でな、フランドル王国の北部で新しい遺跡が発見されてまたまたフランドルに行ってた俺に調査の依頼が来たのさ、でもなそこは本当にただの神殿だったみたいでダンジョン化もしてなかった上にあった物と言えば朽ち果てた家具や元は本だと思われる程度の物しか無かった遺跡だった、ただ神殿内部の様式や紋様はこんな感じだったぜ」
「そうかい、さて此処はアタシ等を楽しませてくれるのかね」
「是非そう願いたいね、せっかくの新発見ダンジョンだ」
俺は2人の会話に苦笑いしながら奥へと進んで行くが、おかしいと感じ
『神殿の大きさに対して奥行きが随分と広い気がするんだけど?』
「確かにね、壁の中まで建物が作られているのかもしれないね」
『手前にあれだけの広場があったのに?』
「まぁ行ってみれば分かるだろ」
そうして2つ程部屋を過ぎると地下へと続く階段があった
そこを降りて行くと城門並みにデカイ扉が現れた、それを見たリアムが
「ボス部屋だな」
「みたいダネ、どうするラインハルト?」
俺はマルチチャットでマリーナへと現状を伝えて、今のメンバーで突入する事を伝えた
『よし、ボスの顔を拝みに行こうか!』
俺が扉に触れると勝手にゆっくりと扉が開き始めた
たっぷり一分程の時間をかけて扉は開き俺達が中に入ると扉はまた勝手に閉まり始めた、其処は何も無い空間で壁は大理石の様な石材で出来ていた、広さは30メートル四方、高さは10メートル程の空間だ
そして扉が完全に閉まると奥の壁際に黒い霧の様な物体が現れて集まっている
『リアムとクララ、ラウドロスが前衛、俺とノアが中央に、バーネットとエミールは後衛、来るぞ』
黒い霧が消えるとそこにはあの愚者の王と似た姿のアンデットが立っていた
「・・・似てるね」
バーネットが呟くとクララも頷く
俺はワールドディクショナリーでそのアンデットを鑑定した
『・・・愚者の弟子!』
俺の発した言葉を聞いたバーネットとクララは驚きの表情を貼り付けたまま俺を見ていた
よくよく俺はグルガールに縁がある様だ・・
読んで頂きありがとうございます
今後は週一ぐらいで書いて行けたらと思います
まぁ正直ペースは絶対とは言えませんが最後まで書く事はお約束します
本当にやる事が無い時などに読んで頂ければ幸いです




