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城壁のガンナー  作者: tw
47/60

47.王国と内乱 #2


王国内での問題が起きている為、新年の祝賀会は見送られていた



そんな中で俺はザクラブ領内でマリーナと共に拠点を作っていた、マリーナと俺のアイテムボックスには転移魔法陣や通信機、食料や武具などが入っている



それをマリーナの空間魔法で作った隠し部屋に設置して、後日起こる戦いの足場とする為だ


マグナッド領やソーンダーク領にはすでに諜報機関によっていくつかの拠点があるが、余裕があればそちらも数を増やしておきたい



他のメンバー達は2組の部隊に分かれて、王都周辺の闇ギルドの拠点を潰して回っている


第一部隊は蓮花の盟を筆頭に夜明けの光、黒狼、蒼炎、それにアーデルハルトが入っている



第二部隊はマイノリティーを筆頭に雷神の槌、ウロボロス、そして国王の依頼を受けたSランク冒険者のリアムが参加していた



リアム・ダバエルは先のバハール共和国との争いでも参加していたが、常に1人働きをしていたので実際に戦う所を見た事は無かった、冒険者としてもソロで活動している様で噂程度の話ししか聞いた事が無い


Sランクの冒険者としてはかなり異質な存在だった




闇ギルドに関する情報は諜報機関によって集められた情報を元に、内偵などを使って調べた様だ



その結果、王都周辺だけで8ヶ所の拠点が見つかった、その拠点の近くに転移魔法陣を置いて2組の部隊で潰していく


内偵によって拠点内の見取り図も出来ていたので、作戦はスムーズに進められた、中でもリアムの活躍は群を抜いていた、リアムの適正は〈★全武器(オールウエポン)〉と言ってその名の通り全ての武器に特性を持ち、かつその性能を引き出す事が出来る



リアムは拠点内の限られた空間でオリハルコン製の細剣とミスリルとアダマンタイトの合金製バトルアックスの両手持ちと言う無茶苦茶な組み合わせの武器で暴れ回ったらしい、俺もガーラムやミハエルから話を聞いた時には信じられなかったほとだ



本来は細剣の代わりにバスターソードや長柄の斧槍を使う事が多いと言う話をしていたらしい、どれだけ筋力があるんだよ、見た目は身長は高いが割と細身の体型なんだけどね




制圧した闇ギルドの拠点からはかなりの数の違法な物が見つかった、麻薬の類いはもちろん、過去に禁止された魔導具、違法奴隷、呪物などなど、そして数多くの冒険者達のギルド証もあった


そのギルド証は貴族達や闇ギルドに敵対した冒険者を暗殺して手に入れた物でヤツ等はそれをハンティングトロフィーどして部屋に飾っていたとの事だった、その中にリオン・ベッカーのギルド証があった、あの〈勇者〉のパーティーリーダーの物だ


そうか、アイツの名前を聞く事が無いと思ってはいたが闇ギルドによって消されていたのか




捕まえた闇ギルドのメンバーとそこにあった品々は諜報機関によって集められて調べられる事になっている



王都周辺の拠点を潰した事で王国の地方にある闇ギルドとの連絡は切れた、それと共に貴族側は王都の情報が入らなくなる






1月13日になり1月末にマグナッド侯爵家、ソーンダーク伯爵家、ザクラブ伯爵家が近隣の領地に攻め込む動きがあるとの情報が王宮へと入った



何でもマグナッド侯爵家の側近の1人が裏切って此方側に情報をリークしたらしい、果たしてその情報を信じていいものか、悩ましい所だ



ビクターやマティアスなどとも話し合いをしたが諜報機関からの情報では裏も取れているとの事だった




ただ問題はそれぞれが勝手に動いていくと言う事だった、各個撃破のチャンスと言えばそうなのだがマグナッド侯爵家は北へ向かい、ソーンダーク伯爵家は東へ、ザクラブ伯爵家は西から旧エイマー子爵領を目指すと言う



普通に考えればあり得ない話だ、特にマグナッド家とソーンダーク家が攻める予定の領地は明確に貴様側では無いものの他国との話し合いをしていた領主達で潜在的には貴族側である


その貴族を攻める事で完全に仲間にするつもりなのか?、上手く行けば早々に貴族側へと転ぶだろうが、少しでも対応を間違えると此方に転ぶ可能性も十分考えられる


マグナッド侯爵などは南西方面に進めば、まだ完全に領軍の人員が回復していないベルグラットがあり、そちらの方が王族側の痛手にもなるのだが




諜報機関は旧エイマー領以外の攻められる予定の領地へマグナッド家、ソーンダーク家が攻める予定である事を噂として流し反応をみる事にした



下手に援軍を送った後で寝返られたらたまった物じゃないからな、それに何かしらの取り引きがすでに行われている可能性も否定出来ないしね





そして王族側の貴族達にはいつでも動ける様にと連絡はしてあるのだが、先ほども触れたベルガー伯爵家は未だ領軍の人員不足により自領以外への派遣は難しい


動けるのはマイヤー子爵家とマクシミリアンの実家であるゲスタラント子爵家、それにジグムント公爵家とリブムント公爵家だ



マイヤー子爵家は近いとの理由もあり旧エイマー領側へと領軍の配置をしてもらい他家は向こうの動きに合わせてその都度動いてもらう予定となっていた





1月25日になりマグナッド家が狙っていた貴族家が正式に貴族側へと付いたとの情報が入る、その領主はアーベルバッハ男爵家と言う、それに合わせた様にジグムント領とリブムント領で闇ギルドのメンバーが騒ぎを起こした


闇ギルドは王都周辺の拠点を落とされた事に対する報復攻撃をして来た形で、両都市に放火や火薬を使った爆破テロを行ってきた


更にマイヤードやベルグラット、ゲスタラントにもその動きは拡大して行く事も懸念された




王家は各地の冒険者ギルドへと依頼を出して、闇ギルドへは冒険者達の力を借りて対応する方針を固める


それが決まるとすぐにギルドへと依頼をだした、その上でこの騒動は貴族側と闇ギルドが結託して王国に反旗をひるがえす行為だと発表してマグナッド家、ソーンダーク家そして改めてザクラブ家を改易する事を伝えた


無論マグナッド家へと付いたアーベルバッハ家はもちろん、その動きに追随する家も同様に改易する事も併せて伝えられた





冒険者ギルドはすぐに各地へと王家からの依頼を伝え冒険者達の協力を求める事となる



冒険者達はおおむねこの依頼を是として対闇ギルドの依頼を受けていた、ただし冒険者の中にも闇ギルドのメンバーはいて、それ等の者達は各地から姿を消して闇に潜っていった




またソーンダーク家に狙われた貴族であるガイズ男爵家は王宮に助けを求めてきた、自分が他国と交渉していた事実を隠していた物の王家からその事を問われると素直に非を認めて謝罪し改めて王家へ忠誠を誓い、援軍を出してもらう代わりに自身の家族を全て人質として王都に送り込んできた



人質が王都へと転移魔法陣で送られると、王家は王都の軍を派遣した、その数3000で騎士団や魔法団がその半数を占めていた、ソーンダーク家との争いには十分な戦力であろう


しかも指揮官として騎士団団長が赴任した指揮権は領主では無く団長が持つ事もガイズ男爵は了承していた






こうして相手の行動に1つ1つリアクションを起こして対応している、形的には後手に回ってはいるが決定的な戦果を相手にも与えない堅実な手を打っている



闇ギルドの騒動が冒険者達によって抑えられてくると、ジグムント、リブムントの領軍の半数を王都へと集めて守備につかせる、そして手の空いた王国軍をザクラブ領へと送り込む事となった



この騒動が始まってから、初めての此方主導による戦いが起こる、旧エイマー領へと向かっていたザクラブ軍はその情報を聞くとすぐ自領へと引き返す



しかしすでに国軍がその帰路に待ち構えていたのだった、転移魔法陣を使った機動力には対抗する事も出来ずに、国軍は自陣の整備も終わった状態でザクラブ軍と対峙した


結果は一方的である、転移によって移動した国軍は疲れる事も無く、更に陣の整備も整っているのだ


一方ザクラブ軍は急いで戻って来て疲れていた、戦いが始まる時にはすでに結果は見えている、ザクラブ軍の兵士達は戦意も落ちた状態で実際に戦いが始まるとすぐに瓦解して行く



一度崩れてしまえば後はただの作業になる



1時間も掛からずザクラブの遠征軍は崩壊して消えた、指揮官数名が戦闘中に打ち取られ、残るほとんどの指揮官も捕らえられていた



王国軍はその後始末を終えるとザクラブ領城へと向かう、すでに半数以上の軍を消耗したザクラブ軍がどれだけ耐えられるのかは此方の出方次第だろう






またソーンダーク軍が向かうガイズ男爵領には王国軍3000と領軍1500がすでに待ち構えている


領内の拠点である砦を中心に陣を敷いている



一方のソーンダーク軍は2500で数の上でも勝ち目は薄い、本来であればガイズ領軍より多い数を揃えていたはずなのに、いざ到着してみると自軍の倍近い兵が待ち構えていたのだ



ソーンダーク軍が受けた衝撃は大きいものだった



すぐに攻め掛かる事など出来るはずも無く、かと言って逃げ出す事も出来ずに、ただ悪戯に時間を浪費して行く事になる



一方守備側はここで相手を壊滅させる必要は無い、騎士団500、魔法団1000、盾を持つ兵が1000に弓兵500と人員からも守る事に主眼が置かれているのは分かる編成だ



そして俺達も出撃する



ここからは相手を各個撃破して行く事になる



最終的な目標はマグナッド侯爵領




その時はすぐ目の前に来ていた

読んで頂きありがとうございます



本編は約80話でその後は10話程度の書いていなかったサブストーリーと後日談となる予定です


最後までお付き合い頂けましたら幸いです

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