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城壁のガンナー  作者: tw
34/60

34.結成と別れ、そして参加


宝箱の中身を確認した後、俺は夜明けの光とウロボロスのメンバーを交えて話がしたいとみんなに集まってもらった



場所はベルグラット城内の会議室をミハエルに頼んでもらい借りる事が出来た




この場にいるのは


城壁


夜明けの光


ウロボロス


蓮花の盟


マリーナ、バーネット、ビクター


そして立会人としてマイノリティーとベルガー伯爵にも参加してもらった




「アンタ、話ってのは一体何なんだい?」



『俺がBランクに昇格したらと考えていた事で』



『新たにクランを作ろうと思う』


「そうかラインハルト、随分と早い決断だったね」


「まあ、アンタ達なら大丈夫だろ」


「私がここに呼ばれたって事は、私も参加していいのかしら?」


ビクター、バーネット、マリーナが笑うと


マリーナの冗談を本気にして数名がざわつく



『母さんが参加したいのなら、もちろん了承するよ、その代わりクランのリーダーもやってもらう事になるけどね』



マリーナは少し考える振りをして


「今回は縁が無かったみたいね、まあ何かあったら声をかけてちょうだい、手伝うくらいはするから」



就活の担当者か!




『そしてパーティーとして城壁を解散したい』


俺が本題を持ち出すと


「「「「なっ!!」」」」


「ちょっとまてラインハルト、城壁を解散して誰と組むつもりだ!」


「私達がラインハルト君と実力差が有るのは理解しているわ、だけど私達も必ずラインハルト君を支えられる様になるから、だから考え直して!」




フェリックスとリナが慌てて声を荒げる、対してエミリーやミハエルは黙ったままだ


「アンタ達、少し黙りな!、ヤツはまだ全部を話しちゃイナイ、騒ぐのは全部聞いてからにしな」



『バーネット先生ありがとう』


『城壁を解散した後は、俺は基本的にソロの冒険者として活動する、ただクランのパーティーから要請が有れば、その内容を考えて必要な時は俺も参加するつもりだ』


『そして元城壁のメンバーは新たなパーティーとして、このベルグラットを拠点して活動して欲しい、新しいメンバーを加入させるのもみんなの判断に任せる』


『ベルグラットでは多くの人材が失われ、その手助けをして欲しいんだ、ミハエルには特にね、どうかな?』



「ラインハルト君もベルグラットに残る事は出来ないって事だよね?」


『常には無理だね、さっきも言ったけど、どうしても俺でないといけない場合にはすぐに転移して来るよ、ただこの先ベルグラットに必要なのは俺じゃ無く、ミハエルだよ』



「わかった、僕はベルグラットに残って復興を助ける事にするよ、エミリー、フェリックス、リナ良かったら僕とベルグラットを助けてくれないかい?」



数分の沈黙の後





「わかった、俺もこのままだとラインハルトに甘えるだけの存在になっちまう、ミハエルと一緒にこのベルグラットで鍛え直す」


「ミハエルとは腐れ縁みたいな感じだからね、私もここに残って手伝うよ」


「・・私も一緒に手伝います、回復魔法も役に立てる様に鍛えていきます」




「ありがとう、フェリックス、エミリー、リナ、これからもよろしくね」




「で、アンタはどうするんだい?」



『クランのパーティーを繋ぐ事と、個人のランクアップをする為の活動を、リブムントを拠点にしてやるよ、依頼内容次第で他のパーティーと共闘しながらになると思うけどね』


『それと、クランの名前なんだけど〈城壁〉にしようと思う、パーティーとしての城壁は無くなるが今後はクランとして再出発する事にしたい』


「そうか、なら俺達は変わらず城壁のメンバーだな」


「そうだね、僕も城壁のメンバーって事になるんだね」



『それと、ヘンリーにはクラン〈城壁〉の連絡役に付いて貰いたい、それとクランの連絡用の場所を王宮内の魔法研究所の一部を借りて作りたいのだが、ビクター頼めるか?』


「任せてよ、今作っている新しい研究所に併設する形でクラン〈城壁〉専用の建物を作らせるから」


「その代わり、私もそのクランに所属させてもらうよ」



『かまわないけど、大丈夫なのか?、貴族達から五月蝿く言われるんじゃないの?」


「その程度は構わないさ、むしろ私が所属していれば、王宮内にクランの施設を作っても不自然じゃないからね」


『わかった、それで進めてくれ』


「俺もクランに参加していいのか?、俺もう戦えないぜ」


『ヘンリー、連絡役だって大事なクランの仕事さ、それに貴族出身のヘンリーには連絡役だけで無く、クランの交渉役やスケジュールの管理なんかもやってもらうからね、忙しくなるよ、覚悟しておいてね」


「わかった、俺がみんなのスケジュール管理から交渉、伝達までなんでもやってやるさ!」


「じゃあ俺も怪我が治って戦線復帰出来るまではヘンリーの手伝いでもするか」


フィンが話すとレオンが


「フィンはウロボロスの大事な戦力だからな、しっかりと治して復帰してくれよ」


ヘンリーやフィンも、いや、みんなも少し前を向いていけそうだ



「なら、アタシも所属させてもらおうかな」


『いや!バーネット先生は学園との問題があるでしょ』



「ここでアタシだけ仲間外れにするのは関心しないね、学園からは席を抜くさ、教えるだけなら時間がある時に臨時教師でもボランティアでも出来るだろう、殿下の口添えも貰えるだろうしね」


俺は笑いながら了承した




「ねぇ〜ラインハルトちゃん、アタシ達も〜そのクランに所属させて貰える〜?」



『え?、マイノリティーも参加してくれるの?、俺達よりも経験も豊富で立場もあるのに大丈夫なんですか?』



「え〜だってぇ〜アナタ達強いだけじゃ無くて〜素敵じゃない〜、それに〜蓮花の盟みたいなベテラン勢もいるじゃない、アタシ達も参加したいな〜」


話に少しだけ不安な点があるけど・・



『わ、わかったよ、ガーラム達これからもよろしくお願いします』


「ほんと〜アタシも嬉しいわ〜、ところでせっかく新しいクランを作るなら、みんなで同じ物を身に付けるとか、どうかな〜」


「お!それいいんじゃない?、たくさん素材もある事だし、何か作ろうよ!、私達もその方が寂しさも薄れるしね」


ガーラムの提案にエミリーが食い付いた



「そうね〜、リーダーのラインハルトちゃんが着ているコートなんてどうかしら?、みんなでお揃いの黒いコートとかカッコいいんじゃない?、アタシが最高のデザインを考えちゃうわよ〜」



そのデザインに多少の不安はあったが、せっかくなのでみんなでデザインを持ち寄って決める事にした



「あ〜そうしたらクランの紋章とかも考えた方がいいわよね〜」


コートのデザインにクランの紋章を入れて作る事が併せて決まる



「あら?、結局みんな参加するなら私も参加したいわね、どうラインハルト、私を顧問って事で参加させてよ」


もう好きにしてくれ、俺は笑いながら了承する





ベルガー伯爵も参加したそうにしてるが流石に現役の伯爵は誘えないよ






後日、紋章とコートのデザインが決まった



紋章は盾の形の枠に城門と城壁の構図、その城門の部分に俺の持つリボルバーと新しく手に入ったスナイパーライフルがクロスする様に描かれている物だ


中々良いデザインだ、考えたのはリナだ





コートは黒のロングコートで、前面の左肩の部分から真っ直ぐに一本の銀色のラインが入っている、両方の袖口にも銀の縁取りがされた物に決まった


こちらはガーラムのデザインだった、彼?彼女?は服飾などに興味があり、普段着などのデザインを自分でしていると話していた



コートの素材には大量にあるワイバーンの革をなめして使い、オリハルコンとミスリルを合金にした繊維を編んで裏地にする事に決まった


製作にはとんでもない金額がかかるが、宝箱からの白金貨を1人1枚出してもらい製作費にあてる事になった




オリハルコンとミスリルの合金繊維は、信頼と安心のリナの親父さんの工房に依頼して作ってもらう、この話を持ち込むと親父さんには感謝された、それ以上の愚痴も頂戴する事になるのだが



このコートが出来上がるのは年末となる予定だ、何しろ現在クラン参加が決まっているだけで30人、そりゃすぐには出来ないよね、更に近い内に人数が増えるのも確定しているからね、職人さん達には頑張ってもらいたい




クラン〈城壁〉の拠点は一応リブムントに定めた、実際は王宮内に拠点があるのだけどね



そして来年の新年を祝う祝賀会にて結成式をリブムントで行う事も決まった、登録自体はベルグラットの冒険者ギルドで済ませる


この2日後には登録をしたのだが



このクランの立ち上げは王国内でかなりの話題になる、何せ真竜を討伐したメンバー達が中心となって作ったクランだ


そして俺も王国の冒険者ギルドで最速、最年少でBランクまで上がっている、話題にならない方がおかしいとビクターなどに言われた


ビクター、キミが参加している事もその要因だからね?





それで俺が新しく手に入れたスナイパーライフルは文字通りの物で、スコープまで装備している


変わっているのはスナイパーライフルなのにトリプルバーストの機能があるのだ、その代わり属性の魔石は1つしか付けられない



射程距離は2キロ程で、その辺りまでは魔力が弾丸としての形状を維持するが、それを超えると魔力が拡散して消えてしまうのだ


まぁ十分だよね、ただ悩むのが付ける魔石だ土属性で散弾にした上でトリプルバーストとかちょっと夢が広がるけど、スナイパーライフル本来の目的なら風属性で貫通力を上げた方が良さそう


火属性や水属性で爆裂弾や凍り付かせる弾丸も面白そうだ、あ〜悩むよコレは!




まぁね、そもそも使う場面がほとんど無さそうなのは分かっているんだけどね、それでも見晴らしの良い場所に3〜40メートルぐらいの塔を建てて、その上から一方的にスナイプするとかしたらヤバ過ぎるだろ


厨二心がくすぐられるがこの問題は先送りだな





そして10月になり、俺達はそれぞれの拠点に分かれて活動をする



なお、元城壁のメンバーの新しいパーティー名は


〈雷神の槌〉となった、リーダーはミハエル



新しいメンバーも2人加わるそれが


トリスタン・プルーム


彼はエミリーの従兄弟にあたり、エミリーの父であるエルドアン・マイヤー子爵の側近だったが、エミリーのおねだりに負けて、子爵が送り出してくれた人物だ


年は19でレベルが24、この年にして剣の腕前は王国内でも有名であった



そしてもう1人が


イザベラ・アリージア


彼女はビクターの妻であるエカテリーナの護衛の1人としてこの国にきていたが、王宮内での生活に馴染めずエカテリーナの護衛を辞めた、それをビクターが知り冒険者を勧められると、面白そうだと了承して新たなメンバーに加わった、年は24、レベルが23だ



そして彼女は特殊系の適正を持つ魔術士で雷魔法の使い手だ雷魔法自体がほとんど使い手のいないモノだが、更にスキルで武器に魔法能力を付与する事が出来る、試しにとミハエルの武器に雷撃の魔法を付与したのだが、その性能が凄かったのだミハエルがモンスターを殴りつけると、そのモンスターが麻痺してしまった


この事がパーティー名の由来となる、因みに付与出来る属性は、雷、火、風の3種で他のメンバーもイザベラに武器を強化してもらっている、今後はクラン内のメンバーにも付与してもらう予定だ




この2人が加わり、更にリブムントに帰ってから黒狼もクランへと加入する事となった



それによりクラン〈城壁〉は総勢37名にて結成する事となったのだ、ここから更に俺達の名は王国内で加速度的に広まって行く




ビクターとの約束の時まで後2年程だ


俺達はもっと強くならなければならない





読んで頂きありがとうございます

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