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城壁のガンナー  作者: tw
22/60

22.合宿と遺跡


ダンジョン制覇から2ヶ月が過ぎ、俺達はようやく少しづつだが学園生活が落ち着いてきた



バーネット先生やクララ先生も俺達に随伴した事で他の生徒達からその戦いについての質問攻めに合っていたらしいが


面倒臭いからと俺は信じているが、戦いの当事者では無いので話す事は出来ないと言い、どうしても話を聞きたければ本人達に聞いてくれと言ったらしい



そのおかげで他の学年からも、俺達のクラスまで来て話を聞かせてくれと殺到された



「ようやく落ち着いてきたな」


「ほんと、少し前まで1人じゃ歩けなかったからね」


「僕らがどれだけ断っても諦めないもんね」


「殿下とラインハルト君は元々顔が知られていたからわかるけど、私までクラス以外の場所で声をかけられる様になるとは思ってなかったわ」


フェリックス、エミリー、ミハエル、リナが話をしている



そう、俺は特徴的な銀髪や武術大会優勝などで、ビクターはこの国の王子として顔を覚えられている事が多い


他のメンバーは普段から一緒に自主練をしてる連中以外は武術大会を見に来た生徒ぐらいしか顔までは余り知られていなかった、特に他の学年にはね



学園モノで良くある文化祭などの全学年が一緒におこなうイベントがこの学園には全く無いのが理由だろう


クラスが違うだけで顔を知らないなんて事は良くあるのだ


それが今や他のメンバーも一端の有名人だ

苦労はみんなで分かち合おうな



この降って沸いたお祭り騒ぎの様な日々を俺達は自主練でもしながら落ち着くのを待とうとしていたが、それも無理だった、俺達の自主練に参加希望者が100人近く来たのだ


その100人近い人の内80人程は1年生で、残りは2年の生徒だった


3年生がいないのは3年になるとダンジョンでの実習だけでなく王都から少し離れた場所で泊まりがけの実戦実習が多く、とても俺達の自主練に参加する暇など無いようだ



俺は先生方や元々自主練に参加していた生徒達と話し合い、全員の参加を了承した


それに伴って新たな先生も指導の為に参加してもらっていた、新たな先生は


フリーダ先生

学園では救護班に所属している回復魔法の使い手、回復魔法の研究者でもあり、元々は王国軍の近衛部隊に所属していた、結婚を機に軍を辞め、離婚を機に学園で働き始めた、子持ちのシングルマザーである


ルカ先生

元冒険者でソロで活動してBランクまで行った、武器全般を使える武芸の教師、クララ先生が言うには〈ヤツは嫁探しの為に教師をしている〉との事だ、ロリコンなのか?要注意だな


ヤコブ先生

王国軍魔法団の若手のホープだった人でバーネット先生の教え子の1人、魔法団の幹部と揉めて学園の教師になる火と土魔法を得意とする


カール先生

王国軍の諜報部隊に所属していた人で隠形術や探査魔法のスペシャリストだが弓術や短剣術も使う、子供が出来た事を機に軍から学園へと働き場所を変えた、3歳の娘に彼氏が出来ないか心配してる親バカ先生


中々癖のありそうな先生方だが実力は確か、学べる幅も広がり、もはや自主練の域を超えたレベルになりつつある



とは言え、1年生が多く俺達が指導に回る事も増えている、ただ教える事で俺達に多くの気づきや、新たな学びを与えてくれ、その学びから更なる課題が見つかり、自分達の理解を深めてくれる




そう言えば、愚者の王戦でドロップした宝箱のアイテムは蒼炎の弓は売却は保留、今もアイテムボックスに収納されている


戦姫の鎧はもちろんエミリーが装備、一応ビキニアーマータイプでは無いので注意してね


魔力の指輪はフェリックス


力の指輪はミハエル


まぁ、順当なところだろう



蒼炎の弓に関しては自主練に参加している1年生のある生徒に売って欲しいとお願いされたが、一度決断を保留した






この様に日々、自主練に明け暮れ11月も中頃



「ラインハルト、今年も合宿はするのかい?」


『この人数は流石に無理だけど、Sクラス18名で行いたいと思ってるよ』


「そうか、実は私は参加出来そうに無い、父から今年は予定を入れるなと釘を刺されてね」


『なるほど、なら今年は城壁以外のSクラスから希望者を募って行く事にするよ』


「すまないな、ただあの屋敷は使える様に手配しておくよ」


『いや、こっちこそ気を使わせてすまない、助かるよ』




翌日の放課後に確認すると12名全員が参加する事になった



「ラインハルトは参加するのに、何で俺達は参加出来ないんだ?」


『ビクターが参加出来無いなら、この機会に実家でゆっくりしてもらいながら、1人で自主練してもらうのも良いかなって思ったんだよね、実際に最近は指導する事が増えて、満足に自主練出来て無いだろ』


「それを言うなら、ラインハルトは俺達以上に自分の時間は取れてないだろ」


『まぁ俺の場合はリブムントが地元だからな、それに今回、俺は合宿の屋敷では無く実家に泊まるから』


「そうか・・わかった」



フェリックスは目つきは悪いが、何気に周りへの気遣いが出来る、他のメンバーが言いづらい事なんかを自分が泥を被って直言する、根は非常に良いヤツだ、本当に目つきは悪いけどね







そして長期休みに入り、俺達はリブムントへ到着した、予定外の飛び入り参加者が2名、バーネット先生とクララ先生だ、実はモルダー先生も来たがったのだが家族との時間を優先してもらった



参加者は


マクシミリアン

アンナ

ノエル

ガデス

ヘンリー

ルイス


レオン

レニ

カイエル

ルイーザ

フィン

ハンナ



上の6人がパーティー〈夜明けの光〉

マクシミリアンがリーダーでアンナがサブリーダー、前衛が4人に後衛2人でややアタッカーに寄っているが、バランスは良い


強みは盾持ちのノエルとガデスが防御している間にマクシミリアンが剣でヘンリーが槍、そしてアンナとルイスが魔法で攻撃する圧倒的な火力だ



下の6人がパーティー〈ウロボロス〉

レオンがリーダーでレニがサブリーダー、この2人は双子でパーティー名のウロボロス〈双頭の蛇〉はこの双子が由来、戦い方はかなり変則的で一瞬にかける刹那的な戦法を得意とする


リーダー2人がスカウトとしての能力で、地形などを利用してパーティーの存在を隠蔽して奇襲する、しかも2か所からだ、他のメンバーにも防御に特化した者は居なく奇襲に全てを賭けている、ハマれば一瞬で決まるがハマらなければ即撤退する、ピーキーな能力のパーティーだが作戦次第でとんでもない成果を出せそうだ、よくSクラスにこんな変則的なパーティーが出来たものだ



去年の様に俺の家へは行かずにリブムントを軽く案内しながら宿舎の屋敷へ向かう、流石に先生含めて15名も入れる程広く無いしね


屋敷へ行くと準備は領主のリブムント公爵が整えてくれていた、各自が部屋に荷物を置いてリビングへと集まると、そこにマリーナとアーデルハルトが来ていた


先生方や他の生徒達を紹介しながら、合宿中の予定を立てる、週の内4日は練兵場での訓練、残り3日は森で実戦と決まる




実戦では夜明け光にクララ先生がウロボロスにはバーネット先生がそれぞれ付いて行動する


俺はアーデルハルトと組んで、そこにマリーナが随伴する、アーデルハルトは最近マリーナと2人でこの辺りを回っている様で行動に迷いが無い



アーデルハルトの装備は片手剣とラウンドシールドに魔石の付いた指輪、それと俺の使わなくなった革の胸当て、籠手を着けている


正直、俺の出番がほとんど無いね、アーミーワプスが群れで出る時ぐらいかな


この1年で攻防のバランスだけでなく、速力もかなり上がっている気がする、魔物との距離がある時は魔石の指輪を使い魔法攻撃も出来るオールラウンドの見本みたいな能力だ



合宿も2週間を過ぎて夜明け光とウロボロスもこの辺の魔物に慣れてきた、初めの内は先生が何度か手を貸したが、今は一切手を出して無いらしい



そんな時に俺、アーデルハルト、マリーナが森の中で古代の遺跡跡を発見してしまった、しかもその遺跡の入り口は隠蔽された転移魔法陣になっていて、俺達は気がつくと遺跡内部へ転移してしまっていた・・




しかもこの魔法陣は一方通行の物らしく、戻る事が出来無なかった




俺達は出口を探す為に、この遺跡内部を探索するしかなかった


読んで頂きありがとうございます

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