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城壁のガンナー  作者: tw
21/60

21.褒賞と対応


俺達はダンジョンを制覇したのか?


ただ目の前には宝箱があり


愚者の王から与えられた杖とローブがある、愚者の使い魔との戦いだけなら俺達の勝ちだと胸を張って言えるが、王の時はただ王の自死を手伝わされたと言うのが正しいだろう



「いつまで宝箱と睨めっこしてるんだい、サッサと開けちまいな」


「レアボスからのドロップだ中は期待できるよ」


バーネット先生とクララ先生の意識は既に宝箱の中身に移ったかの様だった


みんなが俺を見てるので


『王を倒したのリナだけど俺が開けて良いの?』


「倒した訳じゃないですよ、あれはお手伝いみたいなモノですから」



俺が宝箱の前に立ち箱を開けると


宝箱には蒼色の弓と明らかに女性用と思われる胸の部分に凹凸のある鎧、それと2つの指輪と革袋に入った硬貨が入っていた


ビクターが鑑定すると



蒼炎の弓(そうえんのゆみ)

放つ矢に蒼炎を付与する

放つ矢にダメージ貫通を付与する


・戦姫の鎧

物理ダメージ20%軽減する

魔法ダメージ10%軽減する

速力+15


・魔力の指輪

消費MPを10%軽減する


・力の指輪

筋力+20


硬貨は大金貨が37枚、金貨が54枚だった




戦姫の鎧とかとんでもない性能だった、2つの指輪もかなり有効だが、弓は性能は申し分ないが使う人がメンバーにいない、取っておくか売却するかは後で決めよう



愚者の王から与えられた杖とローブも鑑定する




・グルガールの宝杖

魔法の威力が50%増加する

消費MPを25%軽減する

MP+100


・グルガールの宝衣

物理ダメージ15%軽減する

魔法ダメージ40%軽減する

魔力+30




・・・やばいブツを与えられた


余りにも内容がぶっ飛んでいるのでビクターに3回程確認したら「しつこい!」と怒られた


それ程の品だった


魔導国の名を冠する上に宝と称される程のアイテムは本当にとんでもなかった、コレ間違いなく、国宝級ってヤツだよね




「宝箱からのアイテムも凄いが、王から下賜されたモノは、まさに格が違うね」


「宝箱の硬貨だけでもパーティー全員で1年は余裕で遊んで暮らせる額だよ」


先生2人は楽しそうに言う



『王から与えられた杖とローブはバーネット先生が持って行きます?』


「アタシには過ぎたモンだよ、アンタ達で使いな、王もきっとソレを望んでいるさ」


「ソレに、そんなモン持ってたら、面倒ゴトに巻き込まれそうだから要らないね」



『それだと俺達が面倒事に巻き込まれるのですが?』


「アンタ達は5年ぶりにこのダンジョンを制覇した上にレアボスを討伐したんだ、諦めて巻き込まれな」


「アタシ達は実際戦闘には一切関与してナイ、金貨1枚もらう権利はナイよ」


俺達は諦めて、全て俺のアイテムボックスに収納する




因みにこの世界の貨幣価値は


割銅貨、十円

銅貨、百円

大銅貨、千円

銀貨、一万円

大銀貨、十万円

金貨、百万円

大金貨、一千万円

白金貨、一億円


大体こんな感じだ、つまり俺達は4億円以上手に入れた事になる、とんでもないな





俺達がダンジョンを出るとSクラスの生徒や Aクラスで俺達と自主練してる生徒達が外で待っていてくれた


「ラインハルト、どうだった、制覇出来たか?」

マクシミリアンがみんなを代表して聞いてくる


俺達は微妙な顔をしていた



「ラインハルト君達でも駄目だったの?」

アンナが気まずそうに聞く


俺達は更に微妙な顔になると



「コイツらはボスを討伐してダンジョンを制覇したよ」

バーネット先生が宣言する



みんなが一斉にうぉーと歓声を上げた、歓声が落ち着くとマクシミリアンが、制覇したのに俺達の表情が冴えない理由を聞いてきたが、俺達は何と説明するべきか分からなかった



時間は少し戻るが


先生方とダンジョンを戻りながら、今回の内容を如何に説明するかを相談していたのだが、一度学園に報告してから、何処まで公表するかを決めようと結論をだしていた



俺達はみんなで学園へと戻り、学園長と今回の件を話し合った


学園長も余りの内容に自分では判断出来ないと、王宮へ連絡して対応を相談するとの事で、今日は制覇した結果だけを公表する事となった


その夜はみんなからの祝福をされ、簡単にだが祝賀会を開いてもらった







『何となく予想はしていたけど、まさかまたココに来る事になるとは、はぁ〜帰りたい』


「ラインハルト君はまだ良いわよ、私達なんてこんな所に来る事自体初めてなの、私だって帰れるなら帰りたいわよ」


周りではガチガチに緊張した表情のメンバー達がいる、ビクターだけはココにはいないが


その代わりと言うのも何だがバーネット先生とクララ先生が同行している



俺達は国王からの招待で今王宮に来ていた、理由はもちろん、ダンジョンでの出来事だ



ただダンジョンを制覇しただけでなく、学園のダンジョンで初めてレアボスが出た事、そしてそのボスがグルガールの王がリッチへと転生したモンスターだった事、その王と言葉を交わした事、その話した内容の事、王から国宝級のアイテムを下賜された事、更にはその王の願いで討伐する結果になった事


どれを取っても呼ばれる理由しかないからね



そして俺達は王宮の会議室へと案内された、応接室では無かったのは人数の問題か、これから話す内容の問題かは解らないが



会議室につくと近衛兵が室内へ俺達の到着を知らせる


すると会議室の扉が開かれ、中へどうぞと示された、俺達が中へ入ると大きなテーブルがコの字形に並べられ、正面に国王とその側近らしき人が2名、片側に官僚っぽい人が7名座っていて、ビクターはその反対側に席を1つ開けて座っていた




「ラインハルト久しいな、此度の件は話は聞いている、だが当事者からも直接聞いておきたかったのだ、ラインハルト達はそちらに座ってくれ」


国王がビクターが座っている方を手で示した


俺が空いてる席に着こうとすると


「ラインハルトはコッチだよ」とビクターは空けていた国王に近い席を指している、・・やはりか



席順は俺、ビクター、エミリー、ミハエル、フェリックス、リナ、バーネット、クララとなる


そして報告会が始まる


まずは国王の隣に座っていた人物から、俺達が学園長へと話した内容が語られた


因みに今、内容を語った人がこの国の宰相だ

国王を挟んだもう1人は軍のトップで元帥


官僚っぽい人達は内政大臣、外政大臣(共に王族)、それと軍官僚1名、内政官僚2名、外政官僚2名



全員が内容を把握しているらしく表情を変えずに聞いていた




「内容に間違いは無いか?」


明らかに俺を見て宰相が聞く


俺がビクターを見ると、ビクターが頷く


『間違いありません』


「何か、他に付け加える事は有るか?」


『あえて付け加えるなら、愚者の王と直接会話をしたのはそちらにいるバーネット先生です』


とバーネット先生へ話しを振って逃げの一手を打つ



「バーネットも久しいな、直接会うのは4年ぶりか、しかしエルフとは本当に見た目が変わらんな」


「アタシは若いからね、トーマスは随分と老けたね」


恐ろしい事を平然と言う


「まあな、バーネットが学園で生徒を教えるのはただの趣味だが、私はこの国の未来の為に働いているのだ、老けもするさ」国王は苦笑いだ


「私の見た目の話は置いておいて、バーネットからは何か付け足す事は無いのか?」


「特に無いね、ところでこの話はどこまで公表するつもりだい?」


「グルガールの事以外は公表する、つまりラインハルト達がダンジョンを制覇した事とレアボスを討伐して宝箱がドロップした事の2点だ」


「周りの国にバレたら問題にならないかい?」


「問題にはなるであろうが、今の時点で公表するのは更なる問題になりかねん、特にグルガールの王から下賜されたと言う宝杖と宝衣はな」


「確かにね、アレは性能だけでも国宝級だ、しかもその来歴を知られれば、周りの国からチョッカイを掛けられる事は明らかだね、どうする王宮で管理するかい?」


「ダンジョンでの取得物に関しては、流石に国王でも口を挟めぬよ」


「コノ子達はアレを、些か持て余しているヨウだけどね」


「そうなのか?、ならば王宮で買い取る事も検討するか、ただ正直、値段の付けようが無いな」


『国王陛下、少し宜しいでしょうか?』


「何だ、ラインハルト」


『あの2つを王宮で預かって頂く事は可能でしょうか?、正直私達でも話したのですが、今の私達では身に過ぎた武具です、そして使いこなせなければ無駄になりますし、仮に使えたとしても、コレ等に頼っては私達は成長出来ないと考えています』


『なので王宮で預かって頂きたいのです、もちろん私達にこの武具を使うだけの実力が備わった時には返却して頂きたいのですが、もしその実力が備わらなかった時には王宮にて管理して頂きたいのです』



「それならば、確かに国が取り上げた事にはならんが、本当にそれで良いのか?、いざ返せとなった時にこちらが拒否する可能性は考えたのか?」


『その可能性は正直考えましたが、それに関して私達はビクター王子を信じております、なので問題にはなりません』


「そうかわかった、そう言う事ならその2つは王宮で預かるとしよう、そして改めてラインハルト達が使わないと判断した時には王国で買い取る事にしたい、他の国や人に売るのは無しにして欲しい」


『解りました、有難う御座います』


その後はボス戦の細かい内容などを話す事になり、1時間程やり取りが続いた




会議後に俺はアイテムボックスから出したグルガールの宝杖と宝衣を宰相へ渡して、国の宝物室で預かってもらう



果たしてこの2つを返してもらう未来はあるのかな?


まぁ成るように成るだけか・・



そしてこの翌日には学園中に俺達がダンジョン制覇した時に出たボスがレアであった事、そのボスから宝箱がドロップした事が広まる事になった



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