表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
城壁のガンナー  作者: tw
20/60

20.ダンジョン制覇 後編

予定より遅れてしまいました、

申し訳ありません


俺はフェリックスの所へ来て作戦を説明する


説明が終わると近くで聞いてきたリナとミハエルにビクターとエミリーへ内容を伝えてもらう



これで正面に俺とフェリックス、他の4人は壁に隠れながら配置へと向かう


全員が配置に着くと俺とフェリックスが水の初級魔法ウォーターボールをボスに向け放つ


俺が5個、フェリックスが3個のウォーターボールをボスに放つとボスに3個が当たり残りの5個はボス近辺に着弾する、そしてフェリックスが魔力を集中させ範囲魔法のブリザードを放った


ボスのローブや身体、そしてその周りに着弾したウォーターボールは水溜まりとなっていたが、ブリザードによってそれが徐々に凍り付いていく



俺の狙いが当たりボスの動きが確実に悪くなっている、そのタイミングを見計らっていたビクターは鎖を幅1.5メートルの壁に一周巻きつけてからボスを拘束した


先程までビクターは足止め行為として直接足に鎖を絡めたりしていたが、ビクターの筋力では逆に引っ張り出されそうになる為、一瞬の足止め以上の事は出来なかったが


壁に巻きつけた事とボスの動きが悪くなった事でボスの拘束に成功した、もちろんこのタイミングを逃さずミハエルと、エミリーはボスに接近、リナは小さな障壁を2枚出してボスの持つ大鎌を挟み込む形で抑える


この障壁は本当に一瞬保てれば良い、俺達にとってその一瞬の時間を作る事が狙いの1つだったのだから


ミハエルはボスの右腕に合金の槌を振り下ろす、するとボスの右腕は砕け落ちた


エミリーはボスの後ろから左腕に向けて長剣を振り抜くと付け根の部分から切り離された


そしてフェリックスは再度氷柱を飛ばす、ただ今回は分裂させずにその氷柱は斜めにボスの胸を貫き通し地面に突き立つ


俺は土のバレットを大きさ4倍で撃つと散弾がボスの顔面を綺麗に吹き飛ばした


ビクターが拘束してから20秒程の間に起きた事である、流石にレアボスとは言え対応出来なかった




・・・はずだった




ヤツの身体が黒い霧に変わり始める


『ミハエル、エミリーは壁まで戻れ!!』


俺は叫ぶが、ミハエルとエミリーがバックステップをして距離を取ろうとした所に黒い霧から魔法の様な黒い球が2人へ放たれる


ミハエルはギリギリで盾を前に出して直撃はまぬがれたが黒い球は盾に当たり爆発する、ミハエルは爆発の勢いで壁に叩きつけられた


一方エミリーはこのままでは回避出来ないと自分の身体に向かってウインドハンマーを放ってそれを腕をクロスにして受ける事で斜め後方に吹き飛ぶ


幸いエミリーが吹き飛んだ方にビクターがいて近くに吹き飛んで来たエミリーをボスの拘束が解けた鎖で壁の裏まで引き戻した


ウインドハンマーを受けた腕も骨折などは無かったが、しばらくは剣を握れないだろう


ミハエルは壁に叩きつけられた衝撃で気を失っていたがリナが障壁をミハエルの前に張り俺とフェリックスが引き摺りながら壁の裏まで戻した


そこにリナが駆けつけてミハエルを治療する、これによって、俺、フェリックス、ミハエル、リナとビクター、エミリーの2つに別れてしまう


しかもエミリー、ミハエルはしばらく戦力に出来ない、リナはミハエルを治療中、ビクターも単純な戦闘では戦力になりづらい


俺は意地を張るのはここまでと、先生達の方を向くとクララが俺達の方へ、バーネットはビクター達の方へと移動していた




その中央では黒い霧の塊が徐々に集まり人の形になっていくと、そこには先程までとは違う黒いローブに金色の刺繍が施された、見るからに豪華なローブを纏い、手には大きな玉がはめ込まれた杖を持つ、骸骨の姿があった



ビクターはその骸骨を鑑定した





愚者の魔導王(ぐしゃのおう)

★亡国の愚王

レベル?


HP 186

MP 666


筋力 66

速力 66

魔力 266

知力 166


適正 ?

スキル ?

    ?

    ?


装備 グルガールの宝杖

   グルガールの宝衣

   


(以後、愚者の王と表記します)





ビクターは背筋が凍る感じがした



移動する事が出来るようになったエミリーを連れ、ラインハルト達と合流する事にした



中央で愚者の王は動かずに、腕を組み何かを考えているかのような態度だ



その間にビクター達は合流して来て鑑定した結果を俺達に話した


「・・・大昔に滅亡したと言う、グルガールの魔導王か」


バーネット先生の話しでは大昔にあったグルガール魔導国の王が不死の術を求めて禁呪の法を使い、その事が原因で国が滅びた事、この地域がその国があった場所である事、グルガールの顛末をその当時の他の国の人が書き残し、最後のグルガールの王を〈愚者の魔導王〉と記していた事を聞いた




バーネット先生の話しを聞きながらも愚者の王への警戒はしているが全く動く気配が無い



しかし敵である以上、如何にして戦うかを考え無くてはならない、バーネット先生やクララ先生に聞いてみたが、良策は無い


ビクターはバーネット先生に撤退は出来ないのか尋ねるが主の間は

俺の中では全く勝ち目が無いとは思っていないが、相当な被害が出るのは間違いない



・・この中で果たして何人が()()()()状態で帰還できるのか?





そんな事を考えていた時に突然、愚者の王がが俺達に話しかけて来た



「その方らは何者だ、何故この聖殿におるのだ?」


俺達はいきなりの展開に誰も言葉が出ない


「誰でもよい、直答を許可する、答えよ」


するとバーネット先生が


「魔導王猊下で御座いますな?」


「うむ、我はグルガール魔導国の王、アルフレッド・ヴァイスである」


「猊下、グルガール魔導国はすでに・・千年以上も前に滅びております」


「何を申すか、我はこうして・・・」


「猊下、猊下の今の御姿は魔導の王リッチそのもので御座います、些か失礼な事を申しますと、多分猊下はリッチとして生まれ変わり、千年の時を超え今その記憶が戻ったのでありましょう、あくまでも私の推測で御座いますが」


「・・・」



「・・・そうか、・・そうかも知れんな」




全員が黙っているとバーネット先生が俺にアイテムボックスから先生の荷物を出すように言う


俺は言われた通りに荷物を出すと、その荷物から一枚の手鏡を取り出し王へと渡す


あの先生が手鏡を持っていた事、更にそれを荷物に入れ持って来ていた事に驚いていると



「ああ、・・これが今の我の姿なのだな」

 

俺とは違う事で驚いている王の姿があった


「はい、それが今の猊下の姿です、因みに猊下はどの時点までの記憶があるのですか?」



「・・どの、そうだな我の記憶にあるのは我が永遠の命を欲っして、禁呪の法を使用したはずだと言う事までか」


こんな状態ではあるが通じるというのは、俺に一筋の光明を見せてくれた感じがした


「そうで御座いますか、この今の世にはグルガール魔導国は猊下によって使われた禁呪の法によって滅びたと伝わっております」


「そうか・・我の愚かさが国を滅ぼしたか、どの様に滅び、そしてその後は、我が国の民はその後どうなったと伝わってあるのだ?」


「細かな事は何も伝わってはおりませんが、地上にあった宮殿や街の辺り一帯はすべて消えてしまったと伝えられております」


「なにぶん千年前の事、唯一残る古文書にも詳しい事は記されておりません、解っているのは、その古文書は個人の日記の様な物で、それを書いた者はグルガールの南西にあった国、アフラーダ教国のガスバールと言う者だと言う事です」


「ガスバールだと?、あのガスバール・ムガトの事か?」



「申し訳ありませんが記した者の性は現代には伝わっておりません、古文書自体グルガールの消滅を記してのちは一切の記述は無いと聞いております、私自身はその古文書の写しを見た事があるだけで原物のガスバールの書は見た事が無いのです」


「成程な、間違い無くその著者はガスバール・ムガトであろう、そしてこの後の記述が無いのはガスバールが自死を選んだ故であろう、ガスバールとはそう言う者だ」


「ガスバールは我の唯一の友であり、共に誓ったはずの・・、魔導を極める為の研究を諦めた裏切り者でもある」


「だが我は魔導を極めんとする余り、永遠の命を求めてしまった、今にして思えば愚かな事だ、ガスバールの事だ、我の事を愚かな事をして国を滅ぼした愚かな王とでも記したのであろう」


これ以上俺達は何も言えなかった


「そうか、我が聞きたい事はもう無い、其方らには礼をせねばならんな、そうだなコレを其方らに与える、持っていくがよい」



・・・


「もう一つ頼まねばならんか、どうやら我は自死出来ぬようだ、其方らの中にアンチカースが使える者がいるな、我の今の状態は呪いそのものと言う状態だ、我が抵抗する事は無い故、何度か繰り返しかければ我の存在は消えるであろう」


と言って杖とローブをバーネット先生に渡そうとするとバーネット先生が俺に受け取れと促して来た


俺が諦めて受け取ると、王は椅子の所まで行きそこに座る


「ここで頼む」


リナが近づき


「本当に宜しいのですか?」


「ああ、後悔しか無いがコレは我の望む姿では無い、何より我は我が守るべき民を、我自身が葬ってしまったのだ出来る事ならあの世とやらで謝りたい、こんな姿になってしまった我が皆のもとに行けるかは解らぬがな」


リナが俺達を見る


俺達は黙ってリナへ頷くと


リナは王にアンチカースをかける


合計4回かけると王が言う


「其方らに改めて感謝する、魔法に求め過ぎてはならぬ、求め過ぎれば我の様になる、よいな忘れるで無いぞ」



その言葉を残して愚者の王は消えた



椅子に宝箱を残して



ここまで読んで頂き本当に有難う御座います

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ