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第4話 レベル上げって飽きるよね

  スキルの効果により取得経験値が二分の一となっているためレベル上げを容易ではない。約10時間程粘ってみたもののレベルはその労働力に見合う程度ではなかったのだ。

  「…こんなに倒してまだ10かよ!やっぱ取得経験値二分の一きっちぃな!とりあえず街に戻ってみるか。」

  元々ゲームなんてやった事のない人間だ。被弾せずにモンスターを相手するなど初心者のできる事ではなく、相次ぐ戦闘により体力も中々減っていた。回復薬を買いに、そして新たに取得したスキル、超級レアスキル 毒系統魔法と上級アンコモンスキル 瞑想をレイラさんに見てもらうために街に行くことに決めたのだ。

  後、この作業に飽きていたから。

 

  「いらっしゃ…。あー!久しぶりね!」

  「お久しぶりです!今日来たのは新たに取得した二つのスキルの鑑定をお願いしに。」

  「了解!じゃあそこかけて!」

  席に着くなりレイラさんの目が青白く光り始め二人は他愛の無い話をしながら、レイラはシンのスキルの鑑定をした。

  「…えっと…超級の毒系統魔法と上級の瞑想…ね!」

  「どうですか?」

  「上級の瞑想は30秒間呪文を詠唱することで体力を50パーセント回復するスキル。超級の毒系統魔法はその名の通り毒系統の魔法を使えるようになったってことよ。にしても、毒系統魔法とはこれまた珍しい…。どこで手に入れたの?」

  「あっえっとー。なんて名前だったか…あっそうそう!デッドピードって言うモンスターを倒した時に獲得したと思います!」

  「え!?デッドピード!?じゃあ今話題になってる災いの樹海の特別種討伐者って貴方のことなの??」

  「え?話題に?でも確かにあのエリアの中じゃ強い部類ではあったかも…。」

  「そんなもんじゃないのよ!?デッドピードはね推奨レベル80。トップランカーが束になってようやく勝てるっていうモンスターなのよ!?」

  「え?」

  「驚いたわ…。とんでもないルーキーだわ。」

  てっきり推奨レベルは20程と思っていたしあのエリアにいたモンスター達が弱いのだと思っていたが、これは僕が強いってことなのか!?

  「特別種は各エリアに一体しかいないのよ。パーティを組んで挑むことを前提とした設定をされたモンスターだからめちゃくちゃ強い!って訳。それをソロで…しかも初心者が…。本当に面白い人だわ ウフフ」

  やはり、伝説級は伊達じゃないってことか。


  カランカラン


  「よぉレイラ!久しぶり!」

  「あら?ハルクじゃない!どうしたの?こんな所で。」

  「いや災いの樹海の件を知ってな、どんなプレイヤーなのかなと探していた次第だ。しかし中々見つからないんだよ!だからまぁ最後にレイラに挨拶して帰ろうかなってね。」

  「なら安心しなさい。ここにいるシン君があなたが探している人だから。」

  「…おいおい、なんの冗談だ?この子ひよっこじゃないか!デッドピードは俺ですらソロ勝ちは怪しいんだぞ?」

  「ウフフ このルーキーちゃんをそこら辺のルーキーと比べないで欲しいわ。なぜなら、伝説級持ち(レジェンダリープレイヤー)だから。」

  「はぁ!?伝説級持ち?嘘だろ!?」

  「あら、本当よ?なんなら彼と手合わせしてみたら?」

  え?何言ってるの?レイラさん。

  「そりゃあいい!という訳でシン君、俺と手合わせしてくれや!」

 

  【決闘の申し込みがありました プレイヤー名 ハルク】

 

  「えぇ!で、でも!」

  「大丈夫!決闘は死んだりしないから!決闘の敗北条件は試合中に棄権するか、体力が0を切るかだ!」

  仕方ない、やるだけやってみるか。

  「分かりました。受けてたちます!」

  「おう!その意気だぜ!」

  「二人とも頑張ってね!ウフフ」


  そして二人は街から少し離れた平原で闘うこととなった。

  「…ここならいいだろ!よっしゃ、伝説級持ちなら本気で行くからな!!」

  「はい!」

 

  【決闘を開始致します】


 


上級 瞑想・・・獲得条件〈50体のモンスターを会心攻撃で倒す。〉

超級 毒系統魔法・・・獲得条件〈状態異常 毒のまま自分より50レベル上のモンスターに勝利する。〉

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