短編小説 こんな話を聞いた パパはスーパーサイヤ人
掲載日:2020/12/19
「岩本君のパパって外人?」
「違うよ、日本人だよ!」
「だって、金髪じゃん。ずーっと見てるけど、いつも金髪だよ」
「本当に日本人だよ」
「そんなら、何で岩本君は髪の毛黒いの?」
「わからない」
「へんなの」
自宅
「パパ〜、パパは何で金髪なの?」
「それはな、パパはスーパーサイヤ人だからさ!」
ママが大笑いした。
「ウソばっかり言わないでよ!」
「本当だよ、子供の頃シッポが生えてたよ」
「ウソだ」
「剛士も、修行を積んだらスーパーサイヤ人になれるぞ!」
「本当?」
「本当だ、」
ある朝、
ガタガタガタ…ガタガタガタガタ…
「地震だ、大きいぞ、これは大きいぞ」
「あなた、逃げなくちゃ、あっ、タンスが倒れる!」
その時、
「やあっ、」
パパが、もの凄い力でタンスを退かした。グッと僕とママを抱え外に走り出す。
早かった、まるで飛んでるようだった。
数年後、
「おーい剛士、筋トレは気持ちイイぞ」
相変わらず、筋肉隆々のパパがいた。まだ金髪だ。よく見ると、白髪が多いけど。




