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香苗の人間離れした攻撃で吹き飛ばされた鈴鳴奈とスーザン。二人は草むらに横たわっていた。当たりにはまばらに木が生えている。上体を起こした鈴鳴奈は、木に直撃しなくてよかったと胸をなで下ろした。

「痛たたた……。スーザン、無事?」

鈴鳴奈は痛む左肩を押さえ、正座から足を崩したような格好に体勢を変える。スーザンはちょうど鈴鳴奈と同じくらいのタイミングで目を覚ましたらしく、起き上がった。

「いや、全然無事じゃない。僕のこの最高に整った顔に傷がついてしまったよ」

「そう、どうやら無事のようね。でも良かったわ。おかげで大した怪我もなく母様から逃げることが出来た」

「う、うん。何とか命だけは助かったみたいだね。このスペシャル美しい顔に傷がついてしまったけれど」

鈴鳴奈は自分の身体に怪我がないか見回すと、ゆっくりと立ち上がった。幸い、すり傷や軽い打撲しか見当たらない。

帽子や鞄などはなくなっていたが、あれだけ豪快にふっ飛ばされてほぼ無傷で済んだのに、荷物の無事まで望むのはわがままというものだ。

鈴鳴奈は立ち上がると服を払った。未だに座り込んでいるスーザンに右手を差し出す。

「とりあえず移動しましょう。母様はきっとすぐに追い付いて来るわ」

「そ、そうだね」

スーザンは鈴鳴奈の手を掴み、鈴鳴奈はスーザンの手を引っ張った。

立ち上がったスーザンのお尻には、鳥の糞がこびりついていた。





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