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0.陽の光とあくびのプロローグ。

陽の光が当たる。


目を細め、立ち上がってカーテンを閉める。

少し暗くなって、視界が緑色っぽくなった。


……教室では、先生の声と誰かの寝息が響いていた。


高校生活もだいぶ慣れてきたが、授業は相変わらず中学の時より難しいままだった。でも、毎日が楽しい。休み時間は新しい友達と話し、放課後は塾へ行ったりショッピングセンターへ遊びに行ったりする。


新しいことがたくさんできるようになり、みんなと同じ『青春』が送れるようになった。


……でも。


カーテンが閉められた、窓の向こうを思い返す。


雄大な山々と、背の低い建物たち。

その建物の中にも、少し大きいものがある。古びた白い壁とピンク色の屋根。

通っていた私の、私たちの中学校。置き忘れた、今と少し違う『青春』は、残っているのだろうか。


ふわりとあくびをする。

化学の授業はまだ続いている。


────そうだ。そろそろサイトで新しい小説を投稿しようと思ってたし、文の構成作りも兼ねて書こう。


えーと……今から書くのは、私のカイソウロク。

異世界も救世主も魔王もいない日常の、決して陽キャではない私の過去録。


でも、確かにあれは『青春』だった。

それだけは覚えておいて欲しい。


星空のデザインが綺麗な夜空のシャーペンを握る。


さ、カイソウロクを始めよう。



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