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第七話「超能力します」「え、スプーン曲げ?トランプ当て?」「まずスーツケースを用意してですね...」「バグらせる気か」
「貴方が御旗さん?」
「お前は?」
俺の目の前には金髪美少女が。なんでここにいるんだ金髪美少女。おかしいだろ金髪美少女。
「貴方は不思議な人だと聞いているわ、何度死んでも生き返ってくるとかなんとか」
「そうだね」
「私は超能力が使えるの」
「そうだね」
「だから貴方に超能力をかけたらどうなるか試してみたいの」
「どうぞ」
きっと死なないだろうと思って許可する。
今日ぐらいは死ななくてもいいだろう。黒人死んでたし。
「それじゃサイコキネシスからやるわね」
「おう、来い」
「大丈夫?」
さっきまで俺の話に興味なさそうにしていた有栖川が心配してくる。根はやさしいんだよな。
「大丈夫よ、1mぐらい浮かせるだけだし」
「それじゃあ大丈夫...かな?」
「はいレッツゴー!」
その掛け声と共に、俺は教室の天井を超え、屋上を超え、雲を超え、飛行機を墜落させながら大気圏を超えた。
その光景を見ていた全員、唖然。
「......えっと」
「ただいま」
「おかえり」
「何その順応っぷり!?」
さっきまで心配してくれていた有栖川が一番最初に正気に戻ってきた。やはり有栖川だったか...