第四話「俺は死ぬのが仕事みたいなものだから」「貴方は仕事の意味を履き違えない方がいい」
「貴方ってよく死ぬわよね」
「今更何を」
あの後、有栖川ともそれなりに話すようになった。あいつの方から話しかけてくるのだが。
別に俺はコミュ障じゃないぞ。
「でも生き返るわよね」
「新しいギャグの死に方だよね」
「ギャグ...」
俺の扱いに慣れてきたと言ってもギャグという概念は意外と受け入れがたいようだ。頭を空っぽにするだけなのに。
「というか自分から死のうとするときもあるし...」
「そりゃまぁ...俺は死ぬのが仕事みたいなものだから」
「貴方は仕事の意味を履き違えない方がいい」
ごもっともだと思う。
「んじゃ死なないように努力しようかな...んぐ...」
俺はアクエリアスを飲む。
「あれ...」
「え?」
すると俺の体が解け始めた。
「えぇぇ!?」
有栖川は生命の神秘(悪い方)を見たかのような反応をする。
そして俺の体は液体となり、そのまま床にしみこんでしまった。
「...まさか」
最初は驚愕していた有栖川だったが、冷静になって下の階に行ってみると...
「あの...君は?」
「2-Aの御旗純鉄です」
「なんでここにいるの?」
「溶けてきました」
1-Aの教室で先生に尋問されていた。