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ギャグだから死んでも転生は必要ありません  作者: 焼き餃子
第一章 学園崩壊のお知らせ(爆発)
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第二話「読んでみたいでしょ~?」「うんみた~い」「せ~の!」「あぁ^~キンキンの音ぉ~」

「んじゃ、俺は食べ終わったから行くわ」

「おう、じゃあな」

そう言って俺の分身は窓から飛んでどこかに行った。

え?どうやって飛んでいるかって?髪の毛をプロペラみたいに回している。人間ってすげー。


「あ、やべ。絡まった」

墜落したが。


「ねぇ、御旗君。ちょっといいかしら?」

その時、俺(本体)に話しかけてくる女子生徒が一人。

彼女は「有栖川零(ありすがわ れい)」。この2-Aのクラス委員長であり、この学園の生徒会長。

「今日から貴方を更生させるために、貴方の面倒を見ることになったから。よろしく」

「あぁ...よろしく?」

こんなことは生まれて初めてだからどう返せばいいか分からない。

とりあえず挨拶を返しておく。今、この世の人口の1%が死滅した気がする。


「とりあえずピザ食べる?」

「え、なんでいきなり...まぁ頂くわ」

なんとためらわずキンキンに冷えたピザを食べた。彼女はシリアスだと思っていたのだが。

そういえば、俺がピザを食っているときにチラチラ見てた気がする。観察してこうやって接した方がいいと気づいたのか。


「何このピザ...キンキンね」

「キンキンだろ」

「疑いようもなくキンキンよ」

「キンキンとしか言えないだろ」

「えぇ、キンキンだわ」

「キンキンだっただろ?」

「あ、本当。もうキンキンじゃないわ」

「でもすぐにキンキンになるだろ?」

「え、本当だ...キンキンになってる」

「キンキンだろ?」

「凄いキンキンだわ」

「キンキン度が違うだろ」

「えぇ、キンキン過ぎて頭がキンキンしてきたわ」

「もっと食べるともっとキンキンになるぞ」

「じゃあもっとキンキンになってみるわね」

「キンキンしてきたか?」

「キンキンしてきたわ」

「そういえばキンキンってなんだろうな」

「なんだかキンキンがゲシュタルト崩壊してきたわね」

「そろそろキンキンって言うのやめね?」

「なんだか先にキンキンをやめると負けた気がするわ」

「それでもそろそろキンキンやめよ―――」

「いやよ、キンキン言うのやめない。貴方が先にやめれば―――」

「あ、やべ、脳震盪したわ...」

「why!?」

ここで俺が脳震盪で倒れる。ここまでか...

「ちょ、何がどうなってるの!?」

「すまねぇ...俺はキンキンを24回聞くと、脳に障害が起きるんだ...」

「本当!?」


「よっこらせ...お邪魔します」

ここでさっきの俺の分身が壁をよじ登って窓から入ってくる。

「んじゃ、さよなら」

分身は俺(本体)を姫抱きして病院へ一直線で突っ込んでいった。

「......バカらし」

今頃、正気に戻った有栖川は帰り支度を始めるのだった。

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