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第八話「ミイラ取りがミイラになるとは?」「読めばわかる」「分かった」
「(な、なんて人...常識では測れない...!!)」
至って普通の反応をする超能力者である。恥ずかしくないのか、一般人に負けて。
「こ、こうなったらテレパシーで貴方の心を読むわ!」
「マジで?」
「えぇ、本当よ!」
「やめといたほうがいいぞ?」
「な、なんでよ...」
「今、俺の頭の中で原子炉が爆発してるから」
「言い訳下手かッ!?」
そんな俺の言い分を無理やり却下して、俺の頭を両手で抑える。
「さぁ...貴方の心―――」
バタリ。
「「「あ」」」
死んだな(確信)。
その瞬間、超能力者の体が核爆発を起こした。
「「「なんでだあああぁぁぁぁ!?!?!?」」」
モブA~Qまでの人が爆発に巻き込まれた。核爆発ならもっと死ぬ?小規模だったんだよ。
爆発が収まった時、その場にいたのは俺と有栖川だけだった。有栖川は無表情だ。もう何が来ても驚かんばかりの無表情だ。
そして―――
「...ハロー、ワールド」
金髪美少女は白髪ロリ美少女に変わっていた。
「「......」」
俺には分かる。
「...同類だ」