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第1章 6 魔法と噂

企業見学とかで遅くなりましたすみません。


執務室に着いて机を挟んでギルドマスターと話をしていた。


「それにしても君は、人の腕を爆破させておいて随分と涼しい顔をしてるね?」

「こういうのには慣れてるからね♪ギルドマスターもそうじゃないの?」

「ま、まあな。それとワシは【オウル】でいいぞ」


笑顔でこう返すとオウルは顔を引き攣らせて話題を変えてきた。


「とりあえず、確認だが冒険者登録でいいんだな?」

「そうだよ」

「はい」

「それでたがお前さんは明らかにランクB以上なんだよ」

「それがどうしたの?」


すると、オウルは少し言いにくそうに


「ウチは実力のあるものは実力者と試験を受けて、それに似合ったランク付けをしていてな。今相手できるのが、ワシだけなんだがぁ…」

「別に構わないけど?」


そういうと、オウルは顔を青くする。


「大丈夫?顔すごいことなってるけど?」

(年寄りっぽいけと、なかなか面白い顔するなぁw)


「あ、あぁ。だ、大丈夫だ。」

(普通に強いやつなら歓迎だが、人の腕を吹っ飛ばしておいてへらへらしてる狂人の相手は年寄りには来るものがあるんだよ!!)


「わかった。それじゃいつ試験を受ける?」

「暇だし今でいいよね?」

「構いませんよ♪」

「(´Д`)ハァ…わかった。試験場に向かうぞ」


【移動中♪】


「ギルドの地下にある訓練所の一角の1つを試験場に変えただけだが、ここは特殊な結界が貼ってあってな。中でなら死んでも復活出来る。だから本気で来てももいいぞ」


最後【本気で】の時、年寄りに出せるはずのないほどの殺気の重圧がのしかかってきた。だが何とか耐えた。


「ほぅー、やるなぁ」

(マジかよ!?Aランクの魔物でも気を失うレベルだぞ!?人間かこいつ!?)


スタート直後にこれかきついなぁ...あっ。いいこと思いついちゃった♪


「ねぇねぇ。少しいいかな?」

「む、なんじゃ?」

「これから少し【夢】を見せるけど、耐えてね♪」

「へ?」


僕は右眼に魔力を高めて今作った魔法のトリガーを唱えた。


【死の悪夢(デスナイトメア)


そして僕の右眼を直視したオウルは倒れた。近づくとさっきより青い顔をしたオウルが大量に汗をかいていた。


「な!何をしたんですか?!」


ずっと空気になっていたアリスが急に倒れて青い顔してるオウルになにをしたのか聞いてきた。


「ん?大丈夫だよ♪夢で自分の死ぬ姿を1000回ぐらい見せただけだよ♪」


すると、周りで興味本位で見ていた冒険者が凄い勢いで自分の身を抱き寄せて離れた。


「そういうことですか。じゃあオウルさんを救護室に運んで報告は明日にでも聞きに来ますね♪」


アリスが近くで見ていたギルド職員の女の子にそう告げてレンを連れて、ギルドを出ていった。



その頃、リンとノーラはある酒場で情報収集をしていた。


「やはり…ですか…」

「マギア王国、敗戦により…植民地化…」


元々こうなることは分かっていた。だが、やはり自責の念が収まらない…


「王族の処刑はもう終わったみたいだね…」

「残るはアリス様と奴隷落ちしてしまった第1と第3王女のみ、しかも御二方は生存すらしっかり確認を取れていない。たとえ見つかったとしても…」

「やっぱりアリス様に報告するべきかな?」


確かに前のアリス様ならいざ知らず、もう優しくしてあげることなどこれから無理に近い。それに盗賊の時に現実は理解してくださったはず、報告するべきですね


「報告しましょう」


そうして宿に戻ろうとした時、豪快に酒を煽っていた男の1人から気になる言葉が聞こえてきた。


「お前ら聞いたか?!最近噂になってる不死の王の事?!」

「聞いたぜ!聞いたぜ!」

「俺もだ」

「なんでも眠りから目覚めた不死の王があちこちの国を襲撃してるらしいぞ!」

「つぎは俺らの街かもしれねぇなぁ!ギャハハハ!」

「まっさかぁw」

「ばか!縁起でもねぇこと言うなよ!」

「だが、噂じゃ結構広範囲に活動しているらしいからない話ではないぞ?」

「もし来たらこの俺様が倒してやるぜ!」


不死の王か…アリス様たちにも報告するべきだな


「行くぞ。ノーラ」

「わかりました」


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