第1章 5 夢の出会いとギルド
遅くなりました。今後の方針とか考えてて遅れました。
ポチャンッ
静かな場所だ。久しぶりに安らぐ感覚だ。ゆっくりと瞼をあげる。
「ここは?」
視界に広がったのは一面が【真っ赤】な世界だった。足下は真っ赤な水面が僕を中心に波紋し、空は暗く先が見えない。
「...」
「?」
呼ばれた気がした。周りをよく見渡すと奥に誰かいる。それも7人と多い。体格的には女のようだ。こんな普通ではない場所にこれほどなの数かいるということはきっと意味があるのだろう。
「君たちは誰だい?」
「われ…が【...】よ、おめざ…の時は…であ…す。」
途切れ途切れとしか聞こえないがなにか大事な事を言っているのはわかる。
すると彼女たちは同時に跪く。
「力をお使いください」
やっと聞こえるようになったのに何かから目覚める感覚を感じる。
「まあ会えるかな?」
「はい。我々は貴方様と共に。」
そのセリフを聞くのと同時に僕は目が覚ます。
「あれは本当に夢だったのかな?」
周囲を見回すと、どうやら他のみんなは出ているようだ。そして机の上に置き手紙を見つけた。
レン様
我々は下の食堂で情報収集とご飯を食べてきます。起きましたら下の食堂に来てください。
アリスより
どうやら寝過ごしたらしい。時計を見ると9時をすぎる所だった。ベットの温かさ的にここを出たのは7時くらいだ。とりあえず身支度をし、食堂に向かう。
「よく眠れましたか?」
「ああ。遅くなって悪かったね。」
食堂でアリスたちと合流した。
「改めまして昨日はありがとうございました。」
「気にしなくていい。俺もいいものを見させてもらった。」
「いいものとは?」
アリスは首を傾げる。僕はそんな彼女の耳元で囁きかける。
「君の血塗れた笑顔だ。」
「そ、そんなぁ(照)」
「アリス様?!そ、そんなセリフで照れちゃダメですって?!」
「若いですな」
すごい賑やかなのはすごく久しぶりだ。
「それでこれからどうするんだい?」
「ヴァザール森国に向かいながら路銀稼ぎをします。」
「路銀稼ぎ?」
すると、アリスはおずおずとした様子で
「王都脱出の時はかなり急いでいたのであまり多くはお金が用意出来なかったので...」
「あー...まぁドンマイ。」
僕があまり気にしてないことアリスは安堵していた。
「で、具体的には何をして稼ぐのかは決まったのかい?」
「それはもう決めています。【冒険者】になるつもりです。」
アリスは僕にサムズアップして
「異世界人はなんでも【冒険者】に憧れていると聞いたことがあります。」
「ありがとなアリス。」
僕はあまりこういうラノベ見たいのは知らない世界にいたが【恩師】が好きだったから僕も真似てよく読んだからある程度は知っていたりする。
「とりあえず行こうか?」
「はい」「分かりました」「御意」
【移動中♪】
「ここがギルドか。凄く大きいな。」
「ロスガの町は洞窟型のダンジョンを中心に出来た町ですから冒険者の出入りは多いためギルドも必然的に大きくなります。」
なるほど。だからこんなに大きかったのか。まぁいいや。
「入ろうか」
「はい」
今回は僕とアリスだけがギルドにきた。リンとノーラは情報収集の続きをさせている。
中は小説で呼んだのとあまり変わらなかった。そして予想通り注目集めている。
僕は黒髪が、アリスは美少女で注目を集めてしまっている。そして次は
「てめぇら見ねぇ顔だなぁ?」
出てきたか。実力は...雑魚か(笑)
「何笑ってんだァ!?ゴラァ!?」
「いやぁごめんね。なんかこうホラ(笑)」
「ふざけわてんじゃねぇぞ!」
難いのいいおっさんはこちらに拳を振るってきた。
「あらら、攻撃しちゃった(笑)」
僕は拳を避け、横から手を添えて【魔力操作】を使う。
生物の血管には魔力が流れているとアリスから聞いたことがある。そして魔力はイメージで体外に現象を起こすことで使うことが出来る。じゃあ僕の【魔力操作】で魔力を塞き止めるとどうなるか?答えは
ドカーンッ
拒絶反応を起こし【爆発】する。
「ア"ア"ア"ア"ア"」
僕は声を張り上げて
「彼はいま何もしていない僕らに暴力を振ろうとした。それもなにかのスキルで【強化】されていた。生身のやつなら死んでいたかもしれない。たまたま僕で良かったものを。君たちはこれを正当防衛と呼ぶに相応しいと思うだろ?」
ギルド内にいた10数名は首が取れるのではないかと思うほど縦に振る。
「はぁ」
横でアリスが頭を抱えていた。
すると奥の部屋から髭を生やした初老がやってくる。近くにいた受付嬢から事情を聞いていた。あ、終わったようだなぁ。
「今回は済まなかった。我々の不注意だった。ギルド長として謝罪しよう。」
「いえ、こちらこそ申し訳ない。騒ぎ立てしてしまい」
まさかトップがこんな早くくるとはまぁいいか。
「早速で悪いけど、冒険者登録をお願いします。」
僕の発言でギルド長と周りの人達がざわめく。
「嘘だろ、あの強さで!?」
「何したのか全く見えなかったわ!?」
「人の腕爆発させておいてあの白白さはむしろ感嘆に値するな(笑)」
「ほう...まぁここではなんだ。私の執務室で話しませんか?」
「分かった。」
こうして僕らは執務室に招待された。
襲ってきたやつは腕吹っ飛ばしただけなので一応生きています(笑)
あと2,3巻上げたらこの物語の設定などの細かいものをまとめた巻を上げます。