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1分で読める短編シリーズ

かき氷

作者: 優木貴宏

夏と言えばかき氷だ。


暑い時に食べるかき氷ほど美味しいものはない。


祭りの出店には必ずかき氷が売られている。


私は今日もかき氷を1つ買った。


祭りの熱気にあてられた体がかき氷のお陰でいい具合に冷めていく。


かき氷を美味しそうに食べている私の姿を見て、隣を歩く彼が一口欲しいと言い出した。


私は彼に向かってあーんと言いながら彼の口に持って行く途中で自分の口へ放り込む。


意地悪をされた彼はふてくされてしまったので今度は本当に彼の口にかき氷を放り込む。


冷たいかき氷を満足そうに食べる彼を見てなんだか笑みが零れる。


意地悪をする私もすぐにふてくされる彼もお互いに子供だと思うけど、お互いに不満はない。


だって、お互いにそんなところが好きなのだから。


優しく笑い会う二人の間で食べることを忘れられたかき氷が祭りの熱気にあてられ静かに溶けていった。

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