第三話
幸せそうにする彼女から目を逸らすために、ゲームにログインする。
そこでも小夜はつきまとう。
いや、正しくはおれが小夜を追いかけているのかもしれない。
逃げても逃げても、逃げ切れない。
冷たい海に沈む沈没船のごとく、おれの心も沈んでいた。
そんなだったからだろうか。今日は不調だ。
「どうした、セイ。体調でも悪いのか?」
聞いていてどこか眠くなる声を発したのは、夜半。おれの親友だ。
といっても、ゲーム内だけの関係だが。
おれと夜半と、ユリと、ユリの師匠の4人でゲームに潜ることが多い。
そうではなくとも、個人的に仲の良い夜半とは、2人で潜ることが多いのだ。
「へーき。夜半こそ大丈夫か?最近天気悪い日ばっかだけど。」
確か片頭痛持ちだったよな?と付け加えながらも、おれは小夜のことを考えていた。
せっかく2人だけの珍しい日くらいは、小夜のことを忘れたかったのにな、と思わず口にしそうになり、慌てて口を噤む。
心配されたら心配し返す。そういった癖がついてしまった。
これは小夜のおかげというべきか、小夜のせいだと言うべきか。
おかげで周りからの好感度はあがったが、元からそこそこ強めだった小夜の束縛は更に強くなり、そのせいもあってか自分のメンタルは下降の一途を辿るようになった。
これ以上強くならないように、と気を使わなければならない。それが苦痛だった。
小夜に、そして彼女の理想に、
おれはまだ、振り回されてばかりだった。
ギリギリセーフ…
もう少し余裕のあるスケジュールを組むようにします。
実はしれっと過去最大文字数だった気がする(((
いや過去作には敵わないけど…そりゃ、ね?(諦)
読んでくださった方ありがとうございます!
三日坊主にならないよう頑張りますのでまだしばらくお付き合いいただけると幸いですっ




