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about四国!


「で、ですね、この宇宙怪物スキーマーたちは、なぜか天然温泉が沸く所によく出るのです

しかも泉質が良いところを選んでます」

とイケおじ


「温泉…?」

「湯治にでも来てんのか怪物は」

「タコなんか温泉入ったら茹るだろ」


とコウレイジャーたちが口々に愚痴る中、

「おー、あまの湯はホントにちゃんとした天然温泉だったのかー」

と呑気なことを言う半蔵さんだった


割とお客のみんなは、あまの湯の“天然温泉”という謳い文句を信じてなかったから…安いし…

今更ながら亡き女将のことを涙ながらに忍ぶのであった…(女将死んでない)


「へえええ、つまり、怪物は日本によく出るんですね」

一瞬存在を忘れかけていた売れない漫画家さんが口を出す

「ええ、そうです

これからもっと増えるでしょう…どうやらスキーマーたちは情報共有能力があり、

良い温泉があれば噂になるらしいのです!」


一同は頭を抱えた

「そんな、還暦過ぎて、各地温泉巡りしながら怪物退治やるほど体力ないしなぁ」

という理由である


「道後温泉なら行ってみたいわ」

梨乃さんはちょっと思った


「四国なんて何もないこと、そーゆーことでもないと一生行かないじゃない?

もちろん旅費はそっち(イケおじ)もちよね?

ついでに愛媛の蛇口からでるみかんジュース飲んで、香川でうどん食べて、高知でカツオのタタキたべて、徳島…徳島って何があったっけ?

芋?あー、芋かぁ芋ねぇどこでもあるじゃんそれ」


などと長めに失礼なことをのたまう


ちなみに徳島は鳴門大橋とかあるし…あるし…レオマワールドは…香川かー

あ、阿波踊りとかあるしー

車があれば自然を満喫できるしー

四国は全域似た様な景色が楽しめます

腰を据えたドライブにぜひ!

混まないよ!食べ物美味しいよ!(PR)


「そう言えば、オレの友達が四国88ヶ所巡ったって行ってたなー」

これは半蔵さん

「え、初耳!どーだったって?」秀治さんは意外に88ヶ所に食いついた


「スタンプラリーみたいで楽しかったらしいけど、ありゃバスか車がないと年寄りは死にそうだってさ

特に夏はヤバいってよ

四国はもはやジャングルだぞ、

歩いて回るとこじゃないんだって!

特に高知の下の方とか!」

おおーと歓声が上がる

高知の下…ってどこ…人住んでたっけ?ここだけの話ラジオも入らないってマジ…?100キロコンビニもないってマジ…?

ちなみに作者は高知の海沿いで幽霊見たよって話はまた後で書くね…


「ねーねー、88ヶ所を何周かしたら金の札もらえるってホント?」


「あー、なんか周回の回数によって収める札の色が違うとかー」


「レベルアップするみたいで面白そう」


みんなでワイワイ四国の話で盛り上がる

今しがた起きた非日常の大事件をまるっと忘れられるのは還暦過ぎの皆様の特技だ


「で、なんでこんな話になったんだっけ?」


一同、イケおじの顔を見て事の経緯を思い出した


「そうそう、温泉に怪物って話だったよな」

三郎さんが珍しく会話をちゃんと戻した


「そうです、怪物は温泉の近くに出ます、が、もちろんいつどこに出るかは予想出来ません」


「道後温泉もいいけど、まずは熱海ぐらいからがいいかなー」

梨乃さんの言葉にアハハと場が和む


しかしコレはよくある“伏線”なので、のちに熱海に出動する羽目になるのだが、この時はコウレイジャーたちは知る由もないのであった…


そんなことより


さっきから売れない漫画家さんがボロっちぃスマホを片手に青ざめている


この男だけが地球の危機をまともに受け止めているのか⁈


と思いきや、


売れない漫画家さんはつぶやいた


「た、大変だ…今の連載が後4回で打ち切られることになった…」



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