第7話:よしこちゃんの招待状
よしこちゃんが開く、ちょっと特別なパーティー!
みんなでおやつを注文して、ワクワク準備♪
……と思ったら、またまたシンボルが!?
招待状や飾りにも、このマークを取り入れてみたら……
なんだか街中に広まりそうな予感!?
さて、シンボルブーム、どこまでいくかな?
春の風が、空中商店街の上を優しく吹き抜けていく。
澄んだ青空の下、街のあちこちから子供たちの楽しそうな声が響いていた。
「よしこちゃん、今日は特別な日でしょ?」
みちこが隣に座る幼馴染のよしこを見つめる。
「うん!」
よしこはにっこり笑って、両手を広げた。
「今日はね、みんなをお家に呼ぶの! だから、特別なおやつを注文するの!」
「わぁ、楽しみ!」
みちこは目を輝かせた。
「じゃあ、早速注文しよう!」
二人はワクワクしながら、よしこの家の注文窓へ向かった。
第一部:パーティーの準備開始!
「さて、どんなおやつにしようかな……?」
よしこは注文パネルを操作しながら、いろんなメニューを眺める。
「ケーキは絶対にいるよね!」
「あと、カラフルなクッキー!」
「ジュースもたくさん!」
次々と注文リストが埋まっていく。
「わぁ、これは楽しいね!」
みちこがはしゃいでいると、注文パネルの隅にあのシンボルがひっそりと光っているのが見えた。
「またこのマーク……」
よしこも気づいたようで、画面をじっと見つめる。
「ねえ、このマークって何なの?」
「実はね、最近いろんなところで見かけるんだよ」
「ふーん……」
よしこはちょっと考えた後、「まあ、いいや!」と笑顔を取り戻した。
「とにかく、注文しちゃおう!」
第二部:特別なデコレーション
「お待たせしましたー!」
配達員のたかしが、両手いっぱいに注文品を抱えてやってきた。
「うわぁ、大きな箱!」
みちこが驚くほど、今日の注文は特別なものばかりだった。
「よしこちゃん、お誕生日なの?」
たかしが尋ねると、よしこは首を横に振った。
「ううん、ただのみんなを呼ぶパーティー!」
「そうなんですね。でも、これだけの注文だと、すごく豪華ですね!」
たかしが笑いながら箱を渡す。
よしこが箱を開けると、中には色とりどりのおやつと一緒に、特別な飾り付けセットが入っていた。
「わあ! こんなの頼んでないのに!」
箱の中には、カラフルなリボンや風船、そしてシンボルの形をしたオーナメントが入っていた。
「これ、シンボルと同じ形じゃない?」
みちこがオーナメントを手に取る。
「ほんとだ! なんで?」
「もしかして、特別注文のサービスなのかな?」
二人は顔を見合わせた。
「ま、せっかくだし飾っちゃおう!」
こうして、よしこの家の注文窓の周りはシンボルをモチーフにしたデコレーションで彩られることになった。
第三部:よしこちゃんの招待状
「ねえ、みんなにお知らせしなくちゃ!」
よしこは、紙とクレヨンを取り出した。
「これを使って、パーティーの招待状を作るの!」
「いいね!」
みちこも手伝いながら、シンボルの形をした可愛い招待状を作り始める。
「このマークを入れたら、特別な感じがするね!」
「うん! これをみんなに渡したら、きっと喜ぶよ!」
よしこは完成した招待状を見つめながら、満足そうに笑った。
「じゃあ、早速配りに行こう!」
二人は招待状を持って、街へと駆け出した。
夕方になり、よしこの家には続々と友達が集まり始めた。
「わぁ、すごい飾り付け!」
「このマーク、どこかで見たことあるかも……」
みんなが興味津々でシンボルを見つめる。
「このマークのパーティーって、なんだかワクワクするね!」
こうして、シンボルは子供たちの間でちょっとしたブームになりつつあった。
窓の外には、空中商店街の灯りがゆらめいていた。
そして、注文パネルの隅では、例のシンボルがいつもより優しく光っていた――。