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商店街のご近所さん  作者: クロクマせんぱい
15/20

第15話:窓からの大発見

夜の静寂の中、みちこは注文窓からふと空中商店街を眺める――

「……え? なんか光ってる?」


街の空に浮かぶ、まるで“地図”のような光のライン。

「こんなの今までなかったよね!?」

悠斗たちと騒ぎながら調べていくと、伝説の“もう一つの商店街”の話が浮上する……!


さらに、注文パネルに現れた新たなメッセージ。

「特定の座標でシンボルを確認すると、何かが解放される――!?」


これは偶然じゃない、何かが始まる予感!

さて、次の夜、彼らは何を見つけるのか……!?

夜の静寂が街を包み込む中、みちこは二階の注文窓から空を眺めていた。


「最近、なんだか不思議なことばかり……」


シンボルの秘密、商店街の歴史、そして謎のメッセージ。

次々と出てくる手がかりに、みちこの胸は高鳴っていた。


(もしかして、もっと何かあるのかもしれない)


そう思いながら、注文パネルを眺めていると――。


「……ん?」


パネルの隅に、いつもと違う光が瞬いた。


(この光……なんだかいつもより強い……?)


みちこは好奇心に駆られ、窓を大きく開けた。


すると――遠くの空中商店街の向こうに、見たことのない“光のライン”が浮かび上がっていたのだ。



第一部:光るラインの正体

「……あの光、何?」


みちこは目を凝らした。


空中商店街の建物と建物の間に、まるで道のような光のラインが浮かび上がっている。


(でも、あんな道、今まであったっけ?)


「ちょっと待って、これ……もしかして!」


みちこは急いで部屋を飛び出し、隣の佐藤家の悠斗の家の窓を叩いた。


「悠斗くん! 起きてる!?」


数秒後、寝ぼけた顔の悠斗が顔を出した。


「……なに? こんな時間に……」


「見て! あの光!」


「え……?」


悠斗も目を凝らして驚いた。


「うわ、本当だ! なんだあれ!?」


二人はすぐに他の友達にも連絡を取り、気づけば近所の子供たちが次々と窓から顔を出していた。


「なんか、地図みたいな形してない?」


「確かに……まるで、昔の街の地図?」


「でも、今の商店街と形が違う……?」


「じゃあ、もしかして“昔の商店街”の道なの?」


みんなの目が輝いた。



第二部:伝説の“もう一つの商店街”

「これはただの光じゃない。何か意味があるんだよ!」


みちこは確信していた。


悠斗がふと思い出したように言った。


「ねえ、たかし君が言ってたよね……このシンボルは、昔の商人たちが使ってた印だったって」


「そうだ!」


「あの光のラインと、このシンボル……関係があるんじゃない?」


その時、翔太(高橋家の孫)が興奮した声を上げた。


「ちょっと待って! おばあちゃんが昔言ってた! “もう一つの商店街があった”って!」


「もう一つの商店街?」


「うん! 昔、今の空中商店街ができる前に、別の場所に古い商店街があったらしいんだ。でも、時代の流れでなくなっちゃったって……」


「じゃあ、あの光の道は……?」


「昔の商店街の跡なのかも!」


みちこの心臓がドキドキと高鳴った。



第三部:シンボルの鍵を探せ!

「これは、調べなきゃダメでしょ!」


みちこたちは、お互いに頷き合った。


「でも、どうやって?」


「そうだな……」


悠斗が考え込みながら言う。


「この光が見えるのは夜だけっぽいし、昼間は何もなかったよね」


「ってことは、昼間に何か探すのは難しいかも……」


「なら、手がかりは“注文システム”の中にあるかもしれない!」


「そうか! 最近、注文パネルに“シンボル認証済み商品”とか出てたよね!」


「もしかして、何かヒントがあるかも!」


みんなは、それぞれの家の注文パネルを確認し始めた。


そして――。


「見つけた!!」


みちこが大きな声を上げた。


「『特別商品の解放条件』……?」


パネルの画面には、こんなメッセージが表示されていた。


「特定の時間帯に、指定された座標でシンボルを確認すると、新たな情報が解放されます。」


「これって……もしかして、あの光の道と関係があるの?」


「なんか、すごくワクワクしてきた!」


「これは、もう探しに行くしかないでしょ!」



夜明け前、空中商店街の光が少しずつ消えていく。


「今日の夜、もう一度集まろう!」


「よし、準備しておこう!」


みんなの顔には、期待と興奮の色が浮かんでいた。


窓の外では、夜の名残を残した空が、ゆっくりと朝へと変わっていく。


注文パネルの片隅では、いつものシンボルがわずかに強く光っていた――。


まるで、彼らを新たな冒険へと誘うかのように。

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