汝、清貧であれ
ミミ・リリーエル。
欲に飲まれ自らを見失った迷い子よ。
これからは、生まれ変わり、清貧を誓い謙虚に生きよ。
汝に新たな名を授ける。
———― アナスタシア
修道院の奥にひっそりと存在する教会で、私は新しい名前を授かった。
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私は数年前、平民から貴族になり驕った結果、たくさんの人を傷つけてしまった。
その後、この北の修道院で性格を矯正し、清貧の心を手に入れました。
私は数日後には、この修道院を出て人々の平和を願い渡り歩く。
アナスタシアとしての初めてのお仕事だ。
柔らかな日差しが私を包んでくれます。
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出発前夜、私は荷物の準備をしました。
大きなリュックには、救急箱や生活に必要な最低限の衣類と地図、修道院での働きで貯めたお金。
水筒をかけ、防犯のための笛も首に下げます。
服装は丈夫な素材のイノセントドレスに、中に短いズボンを履きます。
靴は歩きやすいもの第一です。
今は春ですが、少し肌寒いのでマントを持ってゆきます。
修道院では、女性が自分で身を守るために護身術と短剣の扱いを指導していただけたので、
腰には短剣をさげます。
髪は後ろでまとめあげます。
相棒は、私が育てた馬のミリアムです。
この子は走ることが大好きで、永遠と走れるのではないかというほど体力がある駿馬です。
体力をつけるために、もう寝よう。
「おやすみなさい。」
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出発の日になりました。
修道院の前には、今までお世話になった方々がおります。
「皆様、数年間大変お世話になりました。 私は修道女として、世の皆さんの幸せを祈り、世を渡り歩きます。 何年後になるか分かりませんが、是非またここに伺わせてください。」
そう言うと、この修道院で一番偉いシスターが、
「アナスタシア、あなたの無事を祈ります。 旅先で休まったら手紙を書きなさいね。」
とおっしゃってくださいました。
私は愛馬にまたがり、進みます。
まず、目指すは前方3km先にある、小さな町ビバリスク。
さぁ、行きましょう。
ミミ、、この数年で、、大人になりました。
歳は23歳になったよう!
治癒魔法は使えないですが、「北の修道院」から来たといえば、その町の教会や修道院が仕事と引き換えに住まわせてくれます。
(証明するのは着ているイノセントドレス。 素材が珍しく、また専用の刺繍が施されているため一目でわかる。)