表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

10

起きた時には次の日になっていたはずだ。

あの男がうれしそうな顔で家の中に入ってきた。

「確かにお前の言ったとおりだった」彼の手には棒が握られていた。

とがっていて、あの緑色の液体がついていた。

「しかしあれは貯めようとしても消えてしまうのだ…」それは確かにそうだ。

前も毎回ゾンビの血は消える。朝になると、跡形もなく消えるのだ。

「お前はわかるか?」僕は考えてから考えたことを言った。

「地面に戻るのでは?」彼は頷いた。

「確かにな…ゾンビが地面に戻るように…」

彼はどうやら昔、地上でいたようだ。

だが、ここを見つけ、使うようになったらしい。

「はじめここに来た時には誰もいなかった。誰一人としてね。夜になってもゾンビは現れなかった。まるで誰かがすべてをとっていったかのようだった」

僕は考えた。「前、人間に化ける生き物を見た。あのポータルから出てきたんじゃないのか…?」僕はもっと考えた。あの少年・生き物は確実に人間じゃない。

そして、あのポータルはどこにつながっているんだ?まずあれはただのポータルか?それとも生き物か?

わからないことが多すぎた。僕は自分の棒を持ち、あることをしに、外に行った。

それは僕の人生を終わらすかもしれないことだが、成功すれば何かすごいことが起こるかもしれない。

外に出るともう昼間だった。

特にその時はすることがないので缶の中身を食べながらまった。

この棒は缶を簡単に開けることができるので役に立つ。

ただ、地面に置けば毎回穴をあけるのでそれは面倒だ。

僕は夜になるのを待った。

たった一つ、あることを試すために。

「何をしている」後ろから声がしてきた。

その声は透き通る、冷静な声だった。

振り向かないほうがいいだろう。

「待っている」それだけ答えた。

彼女はこっちに歩いてきた。

それは中学生少女だろう。

声からしてわかる。

高校生かもしれないのだが。

「何を?」彼女は冷静な声のままだ。

全く興味を持った様子はない。

「夜を」必要な答えだけで答えた。

すると、彼女の目が細くなった。

司会の中にいるのでどういう姿かは分かった。

彼女は長袖長ズボン、冷たい夜の中で過ごせそうな姿だ。

服は地味だが、腰につけているものは普通にやばい。

日本刀だ。本物のはず。

僕は自分の刀をとると、1歩後ろに下がった。

念のためだ。

自分の刀といってもただの棒だ。

だが、彼女はまともだった。

地面にある穴を見たのかもしれない。

「戦う気はない」彼女の目は何でもお見通し、という目だった。

だが、僕は警戒心を緩めなかった。

「なんで夜を待っているの」

僕は答えるか迷ったが、結果的に答えた。

「試したい」それ以外答える気花かった。

答えすぎると面倒なことになる。

それはわかっていることだった。

「まあ、お好きにどうぞ」彼女はそのまま寝転がり、寝始めた。

「大丈夫なのか?」彼女は頷いた。「夕方には起きる」

言っていることはわからなかったが、僕もそこで寝転がった。

明るい空は、楽しそうだった。

雲はゆったりと踊っていて、ゾンビがこの下にいるなんて思いもしないだろう。

だが、そっちが事実だった。

僕が寝そうになった時、上で何かが見えた。

それを見たとたんに僕の体が僕を起こした。後ろを見ると彼女も起きている。

「あれは…まさか…」あってから初めて、彼女はあせっていた。

空にあるものを見た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ