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めんどくさがりやの似た者夫婦

作者: うずらの卵。

「和子さん、俺の事は忘れてくれ」

「そんな、隆司さん何で急にそんな事を言うの?」

「俺の命は後半年だと医者に言われたんだ」

「そんなに悪い病気だったなんて」

「だから、素敵な人を見つけて幸せになってくれ」

「嫌よ、私は隆司さんと少しでも長く一緒にいたいの、お願い」

「和子さん…有難う」


私はコーヒーを飲みながらドラマを夫と見ていた。

「あぁー、何度みてもこのドラマ感動する」と私が言うと、夫もコーヒーを飲みながら、

「本当に感動的なラストだよな、この隆司役をやってから俺の人気が出たしな」

「そうそう、私も和子役を演じてから次から次えと仕事が増えて」

「この仕事でおまえとの距離も急接近したしな」

「そうなのよね、初共演で演じてたら本当に好きになっちゃって」

「でも、まさか和子役の時には優しくて健気ないい女だったのに、現実は家事は出来ない、家にいる時は髪はボサボサで大雑把な性格だったとはな」

「何言ってるのよ、隆司を演じてた時は、優しくてとても清潔な感じだったのに、実際は風呂嫌いで休みの日はゴロゴロしてて、何処にも連れてってくれないし、めんどくさがりやの只のおっさんじゃない」

そうなのだ、ドラマで共演した二人は、恋人役を演じた相手に実際に恋をしたのだ。

そして、実際にゴールインしたものの、

現実はお互いドラマの役柄の性格と真逆だったのだ。

「「まぁ、今さら離婚してもマスコミや世間が煩いし、面倒だからこのままでいっか」」と結局めんどくさがりやの二人はこのまま末長く一緒に暮らしたそうな。

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