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7話


【やめて!!辞めてよ】


【夏、夏!!】

______________________________________________


夏視点


「はぁ、はぁ」


最悪・・・またあの時の夢(男子の襲われた)


・・・ぁ、あそうだ。今日から知らない男が居るんだよね。鳥肌が立ってきた。いくら春の兄とはいえ・・・


「・・・」


もう、誰も私に近寄らないで

______________________________________________


 高校への入学が決まった。


 これは俺がこの今の酷い状況から乗り越える最後の壁だ。


 これを卒業し、高卒資格を習得し自由を得る。


 それが今の俺の最終目的だ。


 「・・・」


頑張られねぇとなぁ。


 「・・・」


 変わるには自分の心を入れ替えるしかない。


______________________________________________

春視点


 「・・・寝てるよね」

  

 昔は、2年前までは私いつも優の横で寝ていた。


 優もそれを拒んだことは一度としてなかった。


 「・・・」


思わず手が腕に吸い寄せられていた。


 「・・・俺は違う」


 だが、それを拒むように寝言を話す。


 「・・・っそうだよね」


逃れられる訳がないよね。あんな・・・過去


 「・・・」


______________________________________________

次の日の朝 6時


 この家に 来てから 初めての目覚めだ。


 ソファーも別にそんなに悪くない。


 「・・・」


いつも見るあの時の夢・・・

  

もう慣れてきたと思うけど、状況が状況の為・・・



思い出しちゃうよ。より鮮明に


 あの時の感覚を


母 「あ、優。おはよう」


 「出掛けてくる」


母「そう、でも朝ごはん・・・うんうん、いってらしゃっい」


優は気持ち悪さを感じながら部屋を出ることにした。


______________________________________________


見慣れていたはずの景色。


 だが、今は別の景色のように見える。


 朝早く出たのは、可能な限り兄弟・・・やつらに会いたくないのと・・・この街に奴ら(元幼馴染)がいるかかも知れないからだ。


  

 話を聞いたが、奴らは俺とは違い停学処分だったらしい。


 

 そして、今は高校に通っている。


 どこまで、胸糞悪いんだよ。


 「・・・」


だから、さっさと町を出よう。



優は少し都会に出て図書館を見つけて本を読み続けた。

______________________________________________


 春視点


「お母さん、・・・優は?」


「もう、出掛けたよ」


「そ、そうなんだ」


お兄ちゃん・・・兄は、やっぱり昨日言ってたことは本当だった。


 ・・・本気で嫌われたんだな、


 「・・・春」


 そんな落ち込む私に気付いてお母さんは優しく抱きしめる。



 雪「って、おいおい朝からそんな悲しいムードはやめてくれよ」


母「そうね、ごめんね。それよりおはよう雪。」


 春「おはようおにい・・・おにいちゃん」


雪「おっは、春、お母さん。じゃあ俺バイトに行ってくるから」


 雪は私達のテンションはとは違いいつも通り元気に毎日のバイトに出る。


 春「・・・」

______________________________________________

 春と夏の部屋


夏「春、あの人はもう行った?」


春「うん、居なかったよ」


夏「そう。このまま帰ってこなければいいのに」


春「・・・夏」



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ゆう視点


「・・・もう時間か・・・早いな」


家に居るより外にいる方が安心するってなんだよ。



でも、昨日はすごく辛かったけど、こうやって外で図書館に居たら辛いことを忘れられた時間もあったな。


「・・・っ、てそういえば」


その時、優は余りにも自分が必死だったことを思い出す。


再婚相手のお父さんってどんな人だ?

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