【第20片】「キーワード」から描いてみよう
昔はわりときっちりやってました。
では、じっさいに、モチーフからキーワードを抽出して、詩を描いてみましょう。
モチーフ:ほうき星
今回は、これで行きます。
テーマは、特になし(笑)
というか、強いて言えば。抽出したキーワードで、そのモチーフの像を描き出してみることでしょうか。
では、はじめましょう。
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ほうき星
構築するキーワードを抽出
「尾 (しっぽ) 」「流れる」
「ほうき」+「星」
そこから連想
「ほうき」→「掃く」「ちりとり」「掃除(機)」「ゴミ」
「星」→「夜空」「闇」「光」「宇宙」
さらに
「宇宙」+「掃除(機)」→「星屑」「ブラックホール」
このくらいのワードが集まれば、詩は描けるでしょうね。
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そしてキーワードを配置しながら、組み上げます。
「ほうき星」
「夜空」を流れる「ほうき星」は
「星屑」をせっせと「掃い」てゆく
「宇宙」が「光」であふれてしまわないように
キツネのような「しっぽ」で
アスファルトのような「闇」を駆けるよ
その「流れ」着くさきにはきっと
「ちりとり」座が待ち構えていて
「掃き」集めた「星屑」を
掬すくいあげてくれるんだろう
「ほうき星」は「夜空」の「掃除」屋さんだ
「ブラックホール」の吸引は強力だし
めったなことでは詰まりをおこさない
「宇宙」の大型「掃除機」だけど
あいにく 「ゴミ」センサーがついてないタイプが多くて
なんでもかんでも みさかいなく
吸い込んじゃうのが困りもの
だから やっぱり 昔ながらの「ほうき星」で
「星屑」をせっせと「掃き」集めるのがいいのさ
「宇宙」が「光」であふれてしまわないように
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抽出した構築するキーワードで、モチーフの全体像(ここで描きたい、一面としての)をかたちづくりつつ、連想されるキーワードに繋げていくかんじ、といえばわかりますでしょうか?
構築するキーワードだけでなく、連想されるキーワードまで使用することで、作品のひろがりが出ますが。それをせずに、構築するキーワードだけで描いても、コンパクトな作品になりますので、どちらでも良いかと。
きっちり、全抽出しなくても、いくつかのキーワードをそろえておくと、描きはじめやすいですよ。




