【第13片】歌詞先で描いてみよう
歌詞をさきに描いて、あとから曲をつけてもらってもいいのです。
③ 歌詞先
→歌メロどころか曲もない
これが、いちばん描きやすいかもしれませんね。
自分で仮歌の歌メロを歌いながら、描いてもいいですし(曲がないぶん、自由に歌える)。
歌メロのことは考えずに。1番、2番 (あるいはラスサビ) の対応している部分の音数をあわせて、Aメロ、Bメロ、サビの構成をしておけば、あとは人任せ。
そのサイズにあわせて、作曲家さんが曲をつけて、歌メロも作曲家さんかシンガーさんがつくってくれます。
あるいは、さきにシンガーさんが歌メロをつけて、それを作曲家さんか編曲家さんが完成させてくれるかも。
というか、シンガーさんの歌いまわしや、作曲家さんの歌メロづくりに任せきるなら。音数の調整すらも、だいたいでかまいません。のせるのに無理ないサイズでさえあれば、多少不揃いでもだいじょうぶ。実力派のシンガーさんや作曲家さんなら、その不揃いをフック(ひっかかり)にして、かっこよくしあげてくれます。
なので、歌詞先なら、そこまで音数にこだわる必要はないのですよ(めっちゃ私見、笑)。自由に描けること強みにして、いいものを描くためなら、むしろ音数なんてアバウトでいいと思います(めっちゃ暴言、苦笑)。
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というか。
ポップスでは、あまりありませんが。
フォークなどで(たぶん)あるように。自由詩でも、歌詞にはなり得ます。
まあ、自由詩としてさきに描いておいてたものに、あとから曲をつけて歌ってしまえば、歌詞になりますものね(歌詞先)。
この理屈でいくと、曲先のばあいでも。あとからかいた自由詩を、その曲にうまくのっけてもらって歌になれば。自由詩でも歌詞として成立する、ということになりますね。
なんか、なんでもありな気がしますね(笑)
そう考えれば「歌詞」だからって、変に気負わず。描いてみれば、意外と「歌」として成立するってことでしょう。
なんだったら。
マンガの原作者さんと、作画家さんの関係で考えると、しっくりくるかもしれません。
作曲家さんたち(編曲家さんだったり、歌メロを歌うシンガーさんだったり)が、作画家さんで。作詞家のあなたが、原作者さんとして、文字で原作をかくのです。
歌メロありでの「ハメコミ」は、ページにあらかじめコマ割りまでしてあって。ひとコマずつそこに、どんな絵やセリフをはめ込むか、描き入れていく感じ。
歌メロなしの曲ありに歌詞を描くときだったり、歌詞先でも構成に曲を想定して(Aメロ、Bメロ、サビ、と)描くときは。まだコマ割りしていない、その部分のページごとに、内容を描きつけていくように。そして、コマ割りは作画家さんにまかせるやりかたと似ています。
歌詞先で自由詩のばあいは、曲としての構成もまだ、そこにはないので。その内容にあわせて、ページ割り、コマ割りはすべて作画家さんがおこなう、といったところでしょうか。文書をコミカライズするようなものですね(つまり、現実には自由詩の楽曲化)。
……私的には、わかりやすい例えですけど。マンガのネームを描かないひとには、やっぱりぴんとこないかも(苦笑)
自由詩でも、けっこう歌えるものですよ(笑)




