表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

まんなかの王子

作者: leiclef

10年以上前に書いた童話の修正版です。

昔々、あるところに王様と三人の王子がいました。

王様は王子たちに向かって言いました。

「ワシはもういい年だ。そろそろお前たちの中から跡継ぎを選ばなくてはならん。そこで、この国の東の森にいる悪い魔女を退治してきて欲しい。退治できた者を新しい王様としよう」

これを聞いて一番年上の王子が言いました。

「それなら父上、私が行って見事に退治いたしましょう」

一番目の王子は人望が厚く、大勢の部下を引き連れて東の森へと行きました。

しかし一番目の王子と部下たちは、魔女にコテンパンにやられてしまい、ほうほうの体で逃げ帰ってきました。

「それじゃあ、次は私が行きましょう」

そう言って、二番目の王子が東の森へ向かいました。

しかし、二番目の王子はそれっきり、お城に戻ってくることはありませんでした。

「次は僕の番だね」

とうとう末の三番目の王子の出番です。

三番目の王子は悪い魔女をあっさり倒し、お城へ戻ってきました。

しかも行った時は一人でしたが、帰ってきた時、王子の隣には美しいお姫様を連れていました。なんとそのお姫様は、悪い魔女に捕まっていた隣の国の王女様だったのです。

「僕は彼女と結婚して、隣の国の王様になります」

三番目の王子が言いました。

「だから、この国は一番目の兄上が王様になってください」

こうして、兄弟同士が王様になった二つの国は、長い間平和に暮らすことになりました。

めでたしめでたし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ