悪夢。
若干のグロテスク表現があります…。
何度も読み返すことをお勧めしません…。
その路地裏で、僕たちは対面した。
…右手で首はつかまれながら。
「な、何…?」
声が出しづらい。
声自体は出ても、出すことが辛い。
「ここはお店。お金を払えば私もとってくれるし、何でも買える」
「は?」
…ようするに、金を出せということだろうか。
だんだん訳が分からなくなってきた。
「や、やだよ!」
彼女の腕を強く引っ張り、引きはがそうとする…。
引っ張ることで、逆に苦しい、痛い…苦しい。
「ねえ、もう離してよ!」
「もう一度説明させるの?」
より一層、首を絞める力が強くなる。
…僕は思わず彼女の腕を叩いた。
何度も、何度も。
「離せ…よ!」
苦しさで頭が朦朧としてくる、感覚。
「痛い!」
さらに、強く、首…を、絞め…。
頭が、朦朧と、する。
「やめ…」
必死で彼女を殴り、蹴り…。
蹴り、殴、り。
苦しい…、また強く。
ミシ…と確かに、鳴った…気が、する…。
嫌だ、嫌…だ。
痛い、…苦、しい。
視界…赤く、なる。
腕が上がらない、足…力が、抜けて…。
倒れ…こもう、として、倒れな、い。
余計、苦し…く。
「あっぁ…、払う、から、いく…でも」
手が震えて、力、が入らない…。
「駄目。あなたは何度も私を叩いた、もう遅い」
やめ…て、助け…。
「何でも、する…助け…て」
ミチッ…ミシっ…。
ぁぁ…っ、声、すら…出ない。
あ、苦し、痛、っ!
「や、…め」
「もう遅い」
ミシッ…。
一際強く、首…。
そうだ、そうなんだ、これは夢だった。
何で忘れ…て…た…?
?…い…い…!
首…。
あ、…あああァァァッ!!?
やだ、誰か、助け。
あ、首…、コキッ…。
…。
………。
読了してくださり、ありがとうございました…。
この小説が夢に出てきた場合、是非とも作者にご一報を。
…感想お待ちしております…。