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恋を知らない男の話  作者: しの
3/6

席替えによる変化2

あれから水曜木曜と雪野さんと話して気づいたことというか分かったことを言おう。


意外と饒舌だったとか結構スマホいじってるなとかもあったんだけど、それよりもまさかのオタクだった‼️


俺もオタクではあるのだが、あまり人には言わないいわゆる隠れオタクというやつで俺のオタ趣味を知ってるのは数少なく、光樹と健太とあと数人だ。それもあって雪野さんが今季のアニメの話をしてきたときは耐えるのが大変だった…

いや、しかも趣向が結構合うんですよ、これが。どうやって隠しつつ話すか考えなければ……


「荒井君?ねーねー、荒井君!」


「ん?なに!?」


急にそこそこの声の大きさで呼んできたからびっくりしたわ。え、まさかオタ趣味ばれたとかじゃないよね。


「荒井君、次移動教室じゃないの?」


「あっ……やべえ、急がないと」


「なんとか間に合った…はあー」


てか、オタ趣味ばれたかと思って本当に焦ったわ。今からオタ趣味ばれずに雪野さんとアニメ類の話する方法考えるか。





「その作戦とも呼べない作戦成功するのか?」


光樹と健太は呆れた顔をして言った。

まあ、彼らが呆れるのも無理はないと思う。何をするのかというと、ラノベで何かおすすめあるって直接聞きます。さすがにこれだとただの趣味紹介なのでちょっと策がある。それは最近よくテレビとかで取り上げられて興味が湧いたから教えてと言う。こうすることによってオタばれせずにそっち系の話ができるという寸法だ。


「まあ、見とけって。昼休みあたりに勝負仕掛けるから」


前の席のときは光樹と健太二人とも席が近かったので一緒に食べていたが、今の席では食べ終わってから光樹の席に集まるのが恒例となっている。だから、弁当を食べながらこの作戦を遂行しようと思った次第だ。


「なあ、雪野さん」


「ん?」

いつもとおりスマホをいじりながら返事をする。


「最近さ、ライトノベル?っていうのを読もうと思ったんだけど何かおすすめとかある?」


どうだ?俺の作戦。


「うーん。万人受けしそうなのはS◯Oとかかなあ」


勝った……てか、某スターバースト系作品を勧めるあたりさすがです。


「他には◯◯◯◯とかおすすめだよ。あとは……………………………………………………………………」


・・・


なんということでしょう。雪野さんとの会話で昼休みが終わってしまった。別に良いんだけど。食い付きが予想以上にすごくてびっくりした。次は体育だから外に行かないと…




「めっちゃ話してたじゃん。あの感じだと上手くいったん?」


光樹が走りながら聞いてきた。


「成功は成功なんだけど、雪野さんの熱がすごかった…まあ、楽しかったけど」


「それなら良かったじゃん。健太もそう思うだろ?」


「走るので精一杯なんだから話しかけないでくれ。昼の件については良かったな、ばれないで」


「せやなあ。思いの外楽しかったわ」



~帰宅後~

作戦上手くいって良かったわ。なんかRAI来てるなあ。あー、まとめサイトのリンクか。もちろん雪野さんから。

えっと、ありがとねっと。秒で返信来た!!

え?今季のあのアニメ見てるの!?最高かよ‼️えっと、なにそれどういう話なの?っと。

(もちろん話は知っている。すまない。)


・・・


気づいたら2時間経ってたわ。久しぶりにこんな長時間RAIしたわ。眠い。まあ、明日は土曜で休みだからいいか。


土日は塾ずくしで終わりました。









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