設定集② 世界設定、用語解説、種族紹介
【世界観】
様々な魔物、人間等が暮らす大陸。大きさはオーストラリアほど、特に名称はない。大陸の周りは海で覆われており、周囲には大小いくつかの島がある。海を渡れば他の大陸があるらしいという噂があるが、波が荒いため船が出せず、確かめられたものはいない。
文明は中世ヨーロッパ程度。その他様々な魔法や特殊能力を使える者がいる。
【用語解説】
魔法
体内のエネルギーである『魔素』を練り、呪文で目的を与えることで放つ技。攻撃魔法の他に、防御魔法、補助魔法など様々な種類がある。使用できるのは『魔法使い』系統の職業や、特殊な魔物など限られたものだけ。
攻撃魔法
属性に基づいた攻撃を放つ魔法。呪文の詠唱が長め。
防御魔法
自身や周囲に魔法陣を展開して、敵の物理攻撃や攻撃魔法を防ぐ。詠唱は必要ない。魔法陣の強度は使用者の魔素の量に比例する。
補助魔法
訪れたことのある場所に転移できる転移魔法、相手を惑わせる幻惑魔法、傷を癒す回復魔法など。短い詠唱が必要。
魔素
生物の体内に存在するエネルギー。炎、水、土、風、光、闇の6属性があり、属性と魔素の量は個体によって異なる。魔素の属性に対応する魔法を使用する場合はより強力な魔法となる。
加護
『僧侶』系統の職業の者や特殊な魔物が使用できる特殊能力。神に由来する能力で、魔法とは別物。主に能力上昇や解呪、浄化、治癒など、支援系の能力がほとんど。呪文の詠唱は必要としない。
呪い
『呪術師』や『巫女』など、ごく少数の者が意図的にかけるものや、強力な装備、特殊な職業についているものがある。かけられたものは何らかのデメリットを背負うことになる。加護や魔法で防いだり、解呪できたりするものや、どうしても解呪できないものもある。
種族特性
魔物が持っている種族特有の特性。種族によって様々。希少種ほどその特性は強力なものが多い他、個体差もある。
固有スキル
種族特性を持っていない人間が、代わりに得ることができる特殊能力。固有スキルは一人一つだけで、15歳前後になると神殿で無数のスキルから選んで身に付けることができる。固有スキルには『F』から『EX』までランクが付けられており、個人のポテンシャルによって得られるスキルのランクは異なる。
ギルド協会
人間の冒険者を統括する組織。冒険者に報酬を支払い、雇った冒険者によって魔物の支配する土地を開拓し、その土地を売ることにより富を得ている。実質人間を支配している組織。
魔王軍
人間に不満を持っている魔物を魔王がまとめて結成した組織。魔物の他にも、悪魔、地底の異形、アンデットなどが参加している。
魔物
人間、悪魔、異形、アンデット以外の種族の総称。人間に味方するエルフとドワーフは除かれる場合が多い。人間が差別的なニュアンスで使い始めた言葉であるが、何故か魔物サイドでも浸透している。
魔物決闘
魔王の治める土地で流行っている競技。人型の魔物、亜人と、それ以外の魔物、魔獣がペアとなって戦う。元々は奴隷を戦わせる賭け事として発祥したものであるが、亜人と魔獣のコンビネーションは、実戦でも有用になっており、魔王軍幹部にも推奨され、いつしか高等な魔物も参戦するようになった。
【種族紹介】
人間
種族特性を持たない代わりに様々な固有スキルを持った種族。貪欲で、資源や居住地を求めて魔物を狩ることもしばしば。
エルフ
人間よりも基本的なスペックが高く長寿な種族。長くとがった耳が特徴。森に住んでおり、人間には友好的。
ドワーフ
ものづくりに特化した種族。様々な技術を他の種族に提供して繁栄している。特に、ドワーフの作成した武器は高値で取引される。人間と同盟を結んでいる。
小鬼
小柄で醜い魔物。数が多く、大陸中に住んでいるが、弱いため人間に狩られてその数を急速に減らしている。生き残るためすすんで人間や魔物の奴隷となることを選択する者も多い。最近では職業を身につけて人間と戦うものも現れたが、素のスペックで劣っているため冒険者には敵わない。
スライム
動くゲル状の魔物。生物の魔力に引かれ、魔素を吸収することで成長するが、弱いため直ぐに死んでしまう。運良く生き残ったスライムは強力な『ヒュージスライム』へと進化する。
ヒュージスライム
巨大なスライム。スライムが生物の魔素を吸収して成長し、さらに複数が合体することで進化する。弱点の核を守る能力も大幅に強化され、飲み込んだ対象の魔素を吸収して容姿と能力をコピーする種族特性はとても強力。
鬼人
角の生えた亜人。ゴブリンと似ているが全くの別物。主に物理系の能力に優れる。
猪人
猪頭の亜人。がっしりした体型。荒っぽい性格の者が多い。
犬人
狼頭の亜人。嗅覚に優れる。
馬人
馬頭の亜人。草食なので人間は食べない。
鳥人
鳥頭の亜人。空を飛ぶことができるが、鳥頭なので知能が低い。
人馬
人間の上半身、馬の胴体。森に住む魔物。弓術が得意。
リザードマン
全身を鱗で覆われた直立二足歩行をする爬虫類の魔物。水辺に多く生息している。
闘蜴
闘うために生まれた大きな蜥蜴。ウーパールーパーことメキシコサラマンダーに酷似した見た目だが、体長は成体だと3mにもなる。ファイティングリザードや小型ドラゴンを戦わせる闘龍という競技も流行っている他、モンスターギャルドにもよく参戦する。
ワイバーン
ドラゴンより小型の飛竜。雷の攻撃を得意とし、炎が弱点と、得意不得意がハッキリしているため、比較的倒しやすい。
サイクロプス
身長10メートルほどの隻眼の巨人。棍棒を振り回して戦うのでとても危険。雷が弱点。
ホワイトディアー
白い鹿。大人しい魔物だが、禍々しい気配には敏感に反応し、すぐに逃げてしまう。
悪魔
神に由来する種族で、魔物とは別物。人間の負の感情に取り憑くとされる種族。取り憑いた人間と契約し、唆して自分たちの側に引き入れて、人間を混乱に陥れる。その他、補助魔法に優れる。
地底の異形
大昔大陸を支配していた異形の生命体。魔物とは別物。暗い地底でも動けるように視力を透視能力に進化させたものも多い。いつか地表に自分たちの住処を得ようと目論んでいる。
アンデット
人間や魔物の死体が何らかの原因で蘇ったもので、魔物とは基本的に別物。死霊術によって操ることが可能。強力な不死性を持つものが多いが、炎や光などの攻撃にはめっぽう弱い。
〈神霊級魔物〉
特に珍しい魔物。魔素が強力なものが多い。
ドラゴン
最強種。10mほどの大きな体。物理攻撃、魔法攻撃共に優れる。大陸には十体ほどしか生息していないが、どれもとても強力な個体。唯一他の大陸や島を行き来できる種族。
デュラハン
とても珍しい魔物。体のほとんどが影のような魔素で構成されている。形は個体により異なる。実体を持たないため物理攻撃を一切受けつけないが、魔素を実体化させて物理攻撃をしてくる他、強力な魔法攻撃もしてくるインチキ臭い魔物。光属性が弱点。
牛鬼 (ぎゅうき ともいう)
毛むくじゃらの胴体、長い首に牛の頭部。2本の鬼の角を持つ魔物。全長5mほど。人間の中には牛鬼を神の遣いとして大切にする者もいる。
キメラ
獅子、山羊、蛇の頭を持つ魔物。魔法、物理攻撃共に強力。
グリフォン
獅子の胴体に鷹の頭部、翼を持つ魔物。伝説上の存在で、近年目撃情報はない。
ユニコーン
一本の大きな長い角を持つ馬。非常に希少。魔法が使える。
ペガサス
翼の生えた馬。空を飛ぶ。エルフの中にはペガサスやユニコーンを使役する『幻獣使い』という職業が存在する。
〈精霊(妖精とも)〉
森羅万象を司る。人間に酷似した見た目をしている。
水霊
水を司る精霊。水を操ったり生成したりできる。
木霊
木を司る精霊。植物を操る。
炎霊
炎を司る精霊。非常に短命。
風霊
風を司る精霊。