表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩のようなものたち

雨唄

作者: 暮 勇

 どこからともなくやって来て

 下手なギターを構えて奏でるは

 調子外れな雨の唄

 雨が降るのを待つかの如く

 唄はしっとりと

 しっかりと音を外す


 それでも

 いつまでたっても空は青い侭

 爪引く弦は半端に震え

 奏でる音は頼りなく

 晴天に乞い願うようでもあり

 掠れて小さな

 悲しげに響く歌声は

 雲一つない青空を妬む様な声色だ


 結局のところ傍から見れば

 空に向かって祈っているのか

 はたまた呪っているのか

 どっち付かずでわからないまま

 それでも彼女は

 下手な雨唄を奏でる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ