茉莉の本音
突然の茉莉ちゃんの質問に同様した。
「……え?」
「あ……いえ。その……光輝さん私が居るせいで彼女が出来ないんじゃないかな、?って。」
「なんで、そう思ったの?」
茉莉ちゃんは制服のポケットから小さいノートを取り出した。
「これ、見てください。」
ノートを渡され目を通した。
『10月9日 掃除中に光輝さんが女の子に告白されるのを目撃してしまった。光輝さんはこう言った。
”傍にいてあげなきゃいけない子がいるから、ごめんね”と。きっと私だ。迷惑かけてるんだな。』
「こ、れって……!」
「これは光輝さんが高校3年の時ですね。」
「そうなんだ……。」
「中学生の時から同じ断り方はしてるみたいです。」
「傍にいてあげなきゃいけない子……」
「私の記憶が1日しか持たないから。そのせいで光輝さんは恋人が出来ないんです。」
「そんなことないよ……」
「逆に柚希さんは記憶が1日しか持たない人間を愛せますか?」
1日しか記憶が持たない……。次の日には忘れられてしまう。でも……。
「俺は、愛せるよ。好きになった人が例え1日しか記憶が持たなかったとしても、好きになったことには変わりない。」
そう、変わりないんだよ。1度好きになったらね。
「……。」
茉莉ちゃんは”愛せない”と帰ってくると思ったんだろう。
すごく驚いていた。
「あ……ごめんね(´・∀・`)」
「……そんなこと言ってくれた人……初めて……。」
茉莉ちゃんはその場に座り込んで泣き出した。
「茉莉ちゃん……。」
俺は茉莉ちゃんを抱きしめた。
「柚希さん……?」
「泣いていいよ。強がらないで。」
「ありがとう……ございます」
茉莉ちゃんはずっと堪えていたんだろうな。
体が震えるほど、泣いていたから。
一体どれくらいの時間が経ったんだろう。
茉莉ちゃんに抱きしめられてて頭が真っ白で時間がどれだけ経ったのか分からない。
「茉莉ちゃん……?」
「柚希さん……ごめんなさい、迷惑かけて……。」
「大丈夫だよ。戻れる?」
「はい!」
茉莉ちゃんは笑顔に戻っていた。
「ん、良かった。」
「?何がですか?」
「笑顔が戻って。」
「えっ(///°∞°///)」
「そこの段ボール持って行ける?」
「もちろんです!」
「じゃ、行こうか。」
俺は茉莉ちゃんと一緒に教室に戻った。




