出会い
「……え、俺がっすか?」
「そう!頼んだよ!」
「あ……はい……。」
俺の名前は真田柚希。
専門2年生。突然ながら同じ学科の人が最近来てないらしく様子を見に行ってくれ、と頼まれた。
「ってか俺の1つ下じゃん……。」
渡された資料に目を通す。
女の子で、俺の1つ下。
「ん……?”扱いは充分ご注意ください”……?」
謎に包まれながら俺はその女の子の家に向かった。
学校から歩いて15分くらいで目的地についた。
「俺ん家のすぐ近くだからかよ……。」
今初めて先生に頼まれた理由が分かったきがする。
アパートの階段を登った。
《ピーンポーン》
インターホンを鳴らす。
「はい」
ドアがあいた。
出てきた人は渡された資料に載っている写真そのまんまだった。
「あ、初めまして。真田柚希と言います。ちょっとお話いいですか?」
「あ、はい……。」
家にあげてもらった。
「俺、この近くの専門学校に通ってるんですよ。」
「専門学校……そんなのありましたっけ?」
何だろこの子……分かってないの?
「あ、あるよ。で、君は俺と同じ学科で、最近学校来てないから先生に様子を見に行ってくれって頼まれたんだ。」
「なるほど……私、学校行ってないんですね。」
「ところで、名前聞いてもいい?」
「佐伯茉莉です。」
「佐伯さん、ね。よろしく。君学年は俺の1つ下なんだね。」
「え、あ、そうですね。」
「……何してるの?」
「私のことが書いてあるメモを見てるんです。」
「何で?」
「私、次の日になると記憶がなくなるんです。」
「……は?」
「正確に言うと眠ると無くなりますね。」
「え、ちょ、待って。」
突然のことに頭が回らない。
「寝ると、記憶がなくなる、?」
「はい……。もうずっとです。」
「ずっと、っていつ?」
「そうですね……私にとっての昨日は中学時代の8月2日ですね。」
「中学時代……ってことは……5年くらい前の8月?」
「はい!」
「8月に何かあったの?」
「それは……。」
佐伯さんは話し出した。
何だか、ほっとけなくて。




