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black coffin―黒棺―  作者: 近衛日暮
3/3

プロローグ―アインス―

前回の続きです…今回は礼儀正しかった《兎》の話です。

楽しんでいってくださいね。

月の光に照らされた深く濃い霧の中…。

数十人…いや、数百人か…。

こっちの情報が漏れてたか?ならば、早めに《毒蛇バイパー》に知らせなければ。

さて、仲間を連れて《毒蛇バイパー》の元まで戻るか、このまま牽き返し《毒蛇バイパー》に情報を伝えるか…どちらを選択しようか。

前線の仲間か未来の仲間か…ボスとしては厳しい判断だな。

今の組織を守るか未来の組織を守るか…。

どちらも捨てがたいがどちらしか選べない…苦渋の選択だな。

毒蛇バイパー》ならどう答える…?いや、今はあいつなんてどうでもいいか。

今は俺の…ボスとしての判断か…。


『《魅蝶パピヨン》…お前ならどうした?やっぱり、今を守るよな…。』


魅蝶パピヨン》と呼び一言呟き私は一歩…二歩と前へ歩き進んだ。


前線の激しい血の匂い…ここでは何人殺られたんだろう…。

番人キーパー》…私たちと敵対する用心棒。

私たちに匹敵する力を持ち金さえあれば働く用心棒。


『うわぁぁ…!!や、やめてくれぇぇぇ!!』


番人キーパー》に捕縛され殺害されていく仲間たち…。


『た、たすけ……まだ…しに…ない……。』


命乞いをし…誰にも届かず闇に消える…。

命乞い、悲鳴…それぞれが恐怖と重なり自信を殺していく。

助けれなかった…と悔やむことはない。

ここで死んだのであれば運命なのだから。

なら、なぜ私は助けに来てるのだろうか…矛盾むじゅんしているな。

黒の性格と白の性格…二つが混ざり合い溶けていく…私はこのまま帰れるのだろうか…家族ファミリーの元へ…素のままで何も隠さない偽りのない自分のままで。


『ボス!何故ここに…!?我々は優勢です…怪我のしないうちに…う、うわぁぁぁ!!』

部下が一人《ラビット》に情報を伝え息を引き取った…。

また、一人消えてった…自らの判断ミスで…だが、私は悪くない…。私は正しいのだ。正しいのだ…。


『《コフィン》解放…自らを崩し何事も縛られるな…《黒兎ブラック過去時計タイマー》』


ラビット》の周りが少しづつ遅くなりやがて時を止める…。

自らを壊し《時》を操る力。代償は自分…。

心を黒に染めた私は止められない…殺人衝動が…また……。


『あははは…この匂い…最高だ。さあ、《血祭り(パーティー)》の始まりだ…』


赤黒く染まった眼。口を大きく開け大きく笑う。月はあざ笑うかのように見下し…また、今日もほうむるのをじっと見ている。


さあ、最高のパーティーの始まりだ…狂い狂ってすべてを殺せ…家族も友も愛人もすべて。

それが宿命であり運命なのだから…。そして、お前は血の海の中一人で泣いて後悔し崩れてろ…。


心の中で…いや、頭の中で黒い兎があざ笑いながら私を狂わせる。

ここは、パーティー楽しい宴だ正気を失い狂いながら暴れろって私に問いかける…。


『今日は特別だ…黒になってあげるよ…。すべてを捨ててね…。』


ラビット》は時計の形をした《コフィン》を手にし血に染まった赤い朱月しゅげつもと最狂の鬼となった……。

どうでしたか?《兎》があんなになるなんて思いませんでしたよね?次回も楽しみに待っていてくださいね。

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