表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sacred Flame of Darkness  作者: カラクリ/あわぞー
第三章 千年万華鏡編
32/83

第30話  調子に乗るな

 エリサとリルはリーフに付いていっている。

 その時、リルは後ろから何かを感じて振り返る。

 

「カイン…さん…?」

「どうしたの?リルちゃん」

「……いえ、何でもないです」

 

 リルはどこかで感じた何か、が何なのかを考えてみる。

 しかし、それが何なのかは、結局わからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カインサイド

 

「そういや、一つ聞きてぇ事がある」

「何じゃ?」

「てめぇの他に後何人いるんだ?」

「……わしに勝てたら教えてやろう」

 

 カインは地面に降りて言う。

 

「在り来りな事言ってんじゃねぇよ。燃やすぞ」

「親切にしてやったつもりなんじゃがな」

「あっそ、蒼炎烈衝撃そうえんれっしょうげき!」

 

 カインはゼルギルに飛んで近づき、腹に蒼炎の塊を放った。

 ゼルギルは後ろに吹っ飛ぶが、すぐに立ち上がる。

 

重礫の錬球場(グラヴィティ・ボール)

 

 ゼルギルの後ろに、床や壁がはがれて集まっていく。

 

「な、何だよそれ……」

 

 そのまま壁や床は塊となって、カインに飛んでいく。

 カインはそれをなんとか避ける。

 

「ちょっ、あれは死ぬって!」

「わしはお主を殺すつもりじゃ」

「! 図に乗んな」

 

 カインは右手に大きな蒼炎を纏う。

 

「殺す?今まで何人殺したかは知らねぇがな……」

 

 カインは一瞬でゼルギルの前まで移動して―――

 

「軽い覚悟でそんな事言ってんじゃねぇ!!」

 

 思い切り殴り飛ばした。

 

(……くそっ、嫌なもん思い出しちまった)

 

 カインは少し顔をしかめる。

 ゼルギルはすぐに立ち上がり、血を吐きだす。

 

「……どうした?俺を殺すんだろ?」

「……………」

「出来るもんなら……」

 

 カインは右腕を振りかぶり―――

 

「やってみやがれぇぇぇ!!!」

 

 大きな火球を投げつける。

 火球はゼルギルに当たり、爆発する。

 

「ぬ…ぐぅうぅぅ…!!」

「立てよ。二度と殺すなんて言えねぇようにしてやるよ」

「…仕方ない……アレをするか」

 

 ゼルギルは体の前で手を組む。

 そしてその手を体に当てる。

 すると、カインは急に後ろに吹っ飛ぶ。

 

「なっ…!?」

 

 蒼炎を床に突き立ててなんとか止まるが、まだ吹き飛ばされそうになる。

 

「てめぇ……まさか」

「今のお主とわしは、磁石の同じ極同士の様な関係になった。もうお主はわしに近付けん」

「……言っちまえばてめぇも近付けねぇだろ」

「その心配は無用じゃ」

 

 ゼルギルの後ろにまた塊ができる。

 そして、カインに向かって飛んでいくが、それをカインはなんとか避ける。

 しかし、支えが無くなってしまったので、後ろに吹っ飛び壁に叩きつけられる。

 

「がっ!」

 

 そこに塊が飛んでいく。

 これは避ける事ができず、両手に蒼炎を纏って受け止めた。

 

(やべぇ…早くしねぇと…)

 

 カインは力を込めて塊を壊す。

 

蒼炎の羽衣(ブルーメイル)――ver.蒼炎龍(ドラゴン)

 

 カインの周りに蒼炎でできた龍が現れる。

 その時、カインが苦しそうに胸に手を当てる。

 

(これで終わらせねぇと……)

「何をしても無駄じゃ。わしには近付けん」

「くらえぇぇぇ!!!」

 

 蒼炎龍はゼルギルに近付いていく。

 だが、だんだんスピードが無くなっていく。

 

「無駄じゃと言ったろうが!!」

「くそっ!まだだぁぁ!!」

 

 カインは蒼炎龍に飛び込んで頭まで達する。

 

「行けぇぇ!!!」

「なっ!!?」

 

 蒼炎龍はスピードを取り戻して一気にゼルギルに突っ込んだ。

 

「燃え尽きろ…」

 

「バカな…」

 

「灼熱の火炎によって!!」

 

 ゼルギルは炎に呑み込まれた。

 だが、すぐに炎は消える。

 

「……何じゃ?」

「テメェには聞かねぇといけねぇ事がある」

 

 カインはゼルギルの胸倉を掴む。

 

「教えな。お前らの仲間は何人いる」

「……わしを含めて四人じゃ」

「素直で結構。あと一つ」

 

 カインは胸倉を掴んでいた手に力を込める。

 

「ここにはどんな闇族(ゲルティア)がいるんだ?」

「……それまでは知らん。ただ早くした方がええぞ」

「何故だ?」

「わしらのトップは大地を照らす13星座シャイニングゾディアックだからじゃ」

「何だって!?―――ぐっ!」

 

 カインはゼルギルを突き飛ばす。

 ゼルギルが見上げるとカインの体から大量の蒼炎が出ていた。

 

「ぐああぁぁあぁぁあぁああ!!!!」

 

 カインは膝をつき苦しむ。

 

「離れてろっ!!ぐぁぁああぁぁぁぁああ!!!」

 

 ゼルギルは言われたとおりカインから離れる。

 その瞬間、カインの体から蒼炎が消えた。

 そして何者かによって首巻がされる。

 

「いやぁ、ホンマにどんな炎でも酸素が無いと燃え続けられへんのやなぁ」

「何で……あんたがここに…?」

「まぁ……」

 

 

「アンタらのボスやし」

 

 それは『アース』のボス、スウェル・マクシードだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リーフ、リル、エリササイド

 

 三人は大きな扉の前に立っていた。

 リーフはそれを銃で壊す。

 

「来てしまったか……たく、アイツらは使えんな」

「テメェか。アシードを利用した奴は……」

「利用?人聞きが悪いな。あそこまで育ててやったのだ」

 

 男は嘲笑う。

 リーフは何も言わずに男を撃つ。

 

「はっ!『アース』というのは炎の子以外全員屑か」

「何者だテメェ…!!」

「私は大地を照らす13星座の蛇遣い座(オフィウクス)、スラーク・ルイゴッド」

「なっ!」

「大地を照らす13星座!?」

「主ら如きでは私には勝てんよ」

 

 スラークはもう一度嘲笑う。

 

「じゃあ、俺達ならどうだろうな」

「すいません。俺"達"って一緒にしないでもらえますか?」

「んだとコラ!」

 

 突然リーフ達の前に男が二人現れる。

 

「何故貴様らが…射手座サジタリウス山羊座カプリコーン

「間にあったみてぇだな」

「そうですね」

「主らにわしが止められるとでも?」

「おいおい……」

「何言ってるんですか……」

 

 

 

「「13星座の最弱野郎が調子に乗るな」」

(カ)「そろそろこの長編も終わりか?」

(雪)「どうだろう…」

(カ)「何で作者であるお前がわかってねぇんだよ」

(雪)「まぁ、それは置いといて」

(カ)「置いとくのかよ」

(雪)「次回もお楽しみに~」

(カ)「おいおい…」





~『アース』の一口コーナー~

(レックス)「今回は僕、レックス・セルベシアと」

(スラン)「スラン・フォン・フォニムだ」

(レ)「今回から始まったこのコーナー」

(ス)「このコーナーは皆さんからの質問などに答えます」(棒読み

(レ)「で、質問なんて来てるの?」

(ス)「来てねぇ」

(レ)「まぁ、そうなった場合ただの雑談タイムになるわけです」

(ス)「もう良いじゃねぇか。オレは帰るぞ」

(レ)「スランが帰るみたいなんで僕も帰りまーす」




(雪)「…まさかのボイコット?」

(エリサ)「どんどん質問ください!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ