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Sacred Flame of Darkness  作者: カラクリ/あわぞー
第三章 千年万華鏡編
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第26話  決着!vsエーゴイル

 エーゴイルはこちらを見てニヤニヤしている。

 

「作戦?そんな物で僕を倒せるとでも?」

「その過信をすぐにぶっ壊してやるわ」

 

 エリサは詠唱を始め、リルはシャボン玉を発射する。

 しかし、シャボン玉は炎によってかき消される。

 

「その地に祀られし聖なる水よ、アクアシュート!」

 

 エリサがエーゴイルに水を発射し、炎を消す。

 水はエーゴイルの周りに飛び散る。

 その瞬間を見計らってリルがシャボン玉を発射させ、爆発させる。

 

「ちっ、消えろぉぉ!!」

「きゃぁっ!!」

「リルちゃん!」

 

 エーゴイルの出した炎が、リルを襲う。

 そのせいでリルは手にやけどを負う。

 しかし、直ぐに態勢を直し、再度シャボン玉を発射する。

 だが今度は、エーゴイルに当たる前に爆発する。

 するとエーゴイルの体に水が掛かる。

 

「何だ!?」

「さっきエリサさんが出した水をシャボン玉に閉じ込めていたんです」

「ただの水か……」

「ただの水で十分なのよ」

 

 エリサはもう一度詠唱を始める。

 

「天を(ほとばし)る脅威の一撃。身を(ひるがえ)し舞い踊る恐怖の黒雲…」

「この詠唱は……超級魔術か!?」

 

 エーゴイルは詠唱を止めようとエリサの方へと向かう。

 それをリルはシャボン玉で妨害する。

 しかし、全て炎でかき消される。

 

「マズい…!!」

「……そうだ!」

 

 カインは何かを思い出したように、手から炎を出す。

 するとエーゴイルの炎が段々小さくなっていく。

 やがて、シャボン玉をかき消せなくなり、シャボン玉はエーゴイルに当たり爆発する。

 

「何っ!?」

「二つの力は一つに交わり、この世に天災を(もたら)す…」

 

 エリサは腕を振り上げる。

 するとエーゴイルの頭上に大きな黒雲ができる。

 

「終結せよ!!天驚交わる終末の霹靂アルティメット・コンクリューション!!」

 

「魔術士の名の元に沈め…」

 

 そして、振り下ろすと同時に激しい音を立てて、黒雲から凄まじい雷がエーゴイルに落ちる。

 エーゴイルが倒れると、カインを捕えていた檻が消える。

 

「カインさん!!」

 

 リルはすぐさまカインに駆け寄る。

 

「大丈夫ですか!?」

「ああ」

「く…くそがぁ…」

 

 エーゴイルは立ち上がろうとするが体に力が入らず、うまく立ち上がれない。

 

「何故だ…ぼ、くが……」

「お前は自分の能力の弱点を知らなかったみてぇだな」

「じゃく、てんだ、と…?」

「あの檻の弱点は中の人物に『輝流を使われる』事だ」

 

 エーゴイルは驚くが、すぐに反論する。

 

「だが、そんなことは…今まで、に、一度も…」

「あの檻の中で輝流を使えるのは、お前より輝力が多い奴だけだ」

「なっ…!」

「まっ、正確には使える輝力が半減するだけだけどな」

「それにしてもよくそんなこと知ってたわね」

 

 エリサがカインに尋ねる。

 カインはエーゴイルを親指で指差す。

 

「さっきこいつが言ってたろ。俺はこいつの親父を殺した。そいつも似たような技使って来たんだよ」

「……そう」

「そう言えば、貴方たちはここで何をしてるんですか?」

「知らなかった、のか?…ここには、闇族(ゲルティア)の、封印場所があるんだよ…」

「……まさか封印を…!?」

 

 三人は封印場所がここにあることは、スウェルから聞いていたので知っていた。

 だが、エーゴイル達も知っているとは思っていなかった。

 

「二人はリーフと合流して封印場所に急げ」

「あんたは!?」

「輝力を奪われ過ぎた。少し休んでから…」

「それは私も同じよっ!」

 

 エリサはカインの首巻を掴み引きずろうとする。

 だが、カインの表情を見て、首巻を離す。

 

「いいから早く」

「……わ、分かった」

 

 エリサとリルは走って部屋を出ていく。

 カインは二人が部屋を出ていく所まで見てから、自分達が入って来た方を睨む。

 

「出てこいよ。それで隠れてるつもりか?」

 

 カインが言うと、黒装束を着た金髪で、肌が浅黒い、身長が190cmを超えているであろう男が現れた。

 

「気付いとったか」

「なんだ。本当に隠れてるつもりだったのか。あれで」

「さっきの子らは気付いてなかったがのう…さすが元『聖か―――――」

 

 カインは炎を纏った手で男を殴りかかる。

 しかし、いとも簡単に躱される。

 

「テメェ、それをどこで……そうか。コイツか」

 

 そう言ってエーゴイルを見る。

 

「輝力を大量に奪われた主がわしに勝てるかのぅ」

「なめんじゃねぇよ、おっさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リーフサイド。

 

「話をする?」

「ああ、そうさ。僕が何故生きているか、とか……そうそうリリカとセルシアは元気?」

「リリカは元気にしてる。セルシアは……死んだよ」

 

 それを聞いた途端、アシードは目を見開き驚く。

 

「何だって…!何故セルシアは……」

「あいつは…俺達を守って―――――」

「そうか、死んでしまったのは仕方がないな」

 

 アシードの突然の言葉にリーフは驚く。

 昔のアシードを知っているから尚更だった。

 昔の、リーフが知っているアシードはこんな事を言うような奴ではなかった。

 

「今……何つった?」

「だから、死んでしまったのは仕方ないって言ったんだ」

 

 アシードのケロッとした態度に、リーフは歯軋りし、銃を向ける。

 

「アシードはそんな事を言う奴じゃなかった…!!」

「それは昔の話だろ?人は変わるんだよ」

「だからさっきみてぇな事が言えたってのかよ!!」

「そうだけど?」

 

 リーフは自身の出せる最も大きな弾を放つ。

 

「無駄だよ」

 

 アシードは手を前に出す。

 すると、弾はアシードには当たらず、リーフに帰ってくる。

 それをなんとか躱すリーフ。

 

「僕にそんな技は効かないよ」

「どういう事だ!?」

「それは違うからさ……」

「何が違うんだよ!」

 

 アシードは不敵に笑みを浮かべる。

 

「それは、ただの輝流と―――――」

 

 その笑みは大きな笑いとなる。

 

「破動の違いだよ」

「なっ…!!」

「話をしようと思ったけどやっぱやめだ」

 

 リーフは銃を構える。

 アシードは手を前に出す。

 

「お前もセルシアの元に送ってやるよ!!リーフッ!!」

 

 その瞬間リーフの体のあちこちが斬り裂かれた。

(カ)「お前って色々始めるの好きだよな…」

(雪)「いやぁ、やりたい事はやっとかないと」

(カ)「それは一理あるかもな」

(雪)「でしょ!?という事でキャラクター人気投票をよろしくお願いします!」

(カ)「これからもどんどんキャラが出るからな!」

(雪)「投票は一度しか出来ないのでご注意ください」

(カ)「ついでに感想もくれると助かるわ」

(雪)「敬語を使え!!えー、感想の方もよろしくお願いします」

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