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Sacred Flame of Darkness  作者: カラクリ/あわぞー
第二章 セーブ『アース』編
23/83

第21話  闇に立ち向かう二つの光

「まずは話を聞こう」

『はい―――――』

 

 少女は目を閉じ、昔の事を思い出しながら話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれは五年前、第一次闇転戦争の後の事。

 輝流士達の勝利で戦争は幕を閉じましたが、まだ闇族ゲルティアの残党が残っていました。

 残っているといっても、上級ハイランクは皆封印され、中級ミドルランク以下しかいませんでした。

 

 私はとある村に住んでいました。

 何の変哲もない平和な村でした。

 しかし、そんな村に中級闇族ミドルランクゲルティアが現れ、村人を襲い、食料を奪いました。

 それは一度では終わりませんでした。

 その後何度も何度も、その闇族は来ました。

 村長はそれに困り果てて、輝流士を呼ぶ事にしました。

 やがて輝流士の方は来ました。

 でも、その時にはもうほとんどの村人が殺されていました。

 

 輝流士は闇族と戦いました。

 ですが、追い払えたものの、倒すことはできませんでした。

 それでも、もう襲ってはこないと思ったのです。

 しかし、その闇族はまた来ました。

 そして輝流士が追い払う。その連続でした。

 やがて輝流士も困り果てて、次に闇族が来た時には封印するという事になりました。

 でもその封印には生贄が必要だったのです。

 村長は自ら生贄になると言いました。

 

 次に闇族が来たのは夜でした。

 それには輝流士も村人も驚き、何の対処も出来ず、次々に村人は殺されていきました。

 その中で生き残ったのは、輝流士と私だけでした。

 そこで、輝流士は私を生贄にしました。

 そして、闇族は封印されました。

 

 それから五年間、私は成仏できずずっとこの地に留まっているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――――という訳なんです』

「なるほどな、理由は分かった。でもどうすりゃあ成仏できるんだ?」

『私が考えられる方法は一つしかありません』

 

 少女は一息ついて続ける。

 

『封印を解いて闇族を倒すんです!』

「「!!!」」

「?」

 

 カインとリルは同じ反応を見せ、リーフは頭の上を?マークでいっぱいにしている。

 

「でもそんな事―――」

「ちょっと待て!!」

 

 リルが喋るのをリーフは大声で止める。

 そして

 

「さっきから言ってる闇族って何だ?」

 

 その問いにしばしの沈黙が流れる。

 その中でカインが口を開く。

 

「……そこから?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれからおよそ10分でリーフに闇族の説明をし、元の話に戻る。

 

「ていうか、そいつは俺達が勝てるような奴なのか?」

「確かにそうだ。上級闇族(ハイランクゲルティア)には手も足も出なかったぜ?」

『上級にはおそらく、大地を照らす13星座シャイニングゾディアックでないと勝てません。しかし中級なら……』

「にしても、嬢ちゃんやけに詳しいな」

 

 その問いに少女は俯く。

 そして呟くように話し始める。

 

『私のお母さんとお父さんは戦争に行ったんです…』

「あっ…」

 

 少女の頬に一筋の涙が伝う。

 それで三人は察した。

 少女の両親は戦争に行って、それっきり帰ってこなかったのだろう。

 

「しょうがねぇな」

『えっ…?』

 

 少女はカインを見上げる。

 

「嬢ちゃんをお母さんとお父さんに会わせてやるよ」

『……本当に?』

「ああ、ここまで聞いといて無視すんのもあれだしな」

「カインさん…」

『…ありがとう』

「で、どこに封印されてんだ?そんなに遠くねぇだろ?」

 

 少女は涙を拭き、笑顔で答える。

 

『場所はここの地下です』

「んじゃ、さっさと行こうぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一行は闇族が封印されている場所まで来た。

 そこで一つ問題が発生した。

 それは―――――

 

「どうやって封印を解くんだ?」

 

 それにはそこにいる誰もが悩んだ。

 封印場所には、太い棒が地面に刺さっているだけだった。

 

「やっぱこれ抜きゃ良いのか?」

「だろうな。じゃあ抜くぜ」

 

 カインは棒に手を掛けて思い切り引っ張る。

 だがビクともしない。

 もう一度引っ張ってもやはりビクともしない。

 そして何回か試して無理だったので…。

 

「くそっ!消えちまえ!!」

 

 棒を燃やした。

 それにはカイン以外が驚いたが、結果オーライだったようで、炎の中から人影が現れる。

 その影は炎を吹き飛ばす。

 

「あ~、ようやく出れた……誰だか知らねぇけど助かったわ」

「それはどうかな。今からお前は倒されるんだ。俺達にな」

「リル、嬢ちゃんと一緒に下がってろ」

「は、はい!」

 

 男の眼の下には赤い牙の様な模様があった。

 

「あの模様はこの前の…」

「何?俺とるの?じゃあさ、一先ず外出ない?ここ凄い窮屈で息詰まりそうなんだけど」

「余裕だな」

「まあ行こうぜ」

 

 男は外に出ようと階段の方に向かうが、光の弾で邪魔された。

 

「行かせねぇよ」

「そんな事言わずにさぁ……」

 

 その瞬間男の姿が消え、リーフとカインの首を掴み

 

「外行こうぜ」

 

 またもや消えた。

 男の言動からして恐らく外に行ったのだろう。

 リルは急いで外に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 男は外に出るとカインとリーフを放り投げる。

 

「ゲホッ、ゲホッ」

 

 カインとリーフは息を吸うのに必死になっている。

 

「どうした?俺と戦るんだろ?だったら立てよ」

「言われなくてもそうするつもりだよ」

「テメェをぶっ倒すって約束しちまったからな」

 

 カインとリーフは立ち上がる。

 こうしてカインとリーフの闇族との戦いが幕を開けた。

(カ)「おい、さっきちょっと聞いたんだけど新連載をまた始めるって本当か?」

(雪)「どこで聞いたのそれ」

(リ)「そんな事はどうでも良い!本当なのか!?」

(雪)「そういう予定はあるよ」

(カ)「おいやめとけって!中途半端に連載ばっか増やしても面倒な事になるだけだぞ!」

(雪)「いやだってそうしないと余計に面倒な事が…」

(リ)「そんなことしたらまた俺達の更新が遅くなるだろうが!!!」

(雪)「…それが本音か」

(カ)「だめだな、こりゃ」

(雪)「もう毎回強制終了だね」

(カ)「じゃあ、やめなきゃいいじゃねぇか」

(雪)「そんな事言ったってキャラの権力って結構大きいんだぞ!!」

(カ)「…そうなんだ」

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