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ふりをした

作者: 歌川 詩季

 列挙と置換と対比。

 シンプルなのに要素としては、わりとてんこもり。

 臆病のふりをした勇気で手を(つな)いで

 勇気のふりをした臆病で手をはなした


 夢想のふりをした現実をたたかって

 現実のふりをした夢想を欲しがった


 厳しさのふりをした冷たさのナイフで削られて

 冷たさのふりをした厳しさの砥石(といし)で磨かれたし


 優しさのふりをした甘さのぬるま湯にふやけては

 甘さのふりをした優しさに()かれて眠るんだ


 愛情のふりをした欲望を傘に着ながら

 欲望のふりをした愛情を盾にしてきたけど


 (さか)しさのふりをした愚かさじゃ

 見分けがつかないとしたら

 愚かさのふりをした(さか)しさで(だま)されておこう

 形式が決まると楽に描けちゃうのです。

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― 新着の感想 ―
死んだふりの場合、リスクが有ります。 相手が本当に死んだか確認のためにとどめを刺す場合が有り、一瞬のスキで回避をする必要が有ります。
傘に着ながら は一般的には笠に、なんだろうけれど、詩だからあえてなのかもしれないし。 それらは違っているように見えても、実は根っこはおなじなのかも。
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