第四話「月下のひととき」
「そろそろテント建てよっか?」
「そうね、、ねぇケイ?上を見て」
「月が綺麗ね〜」
「そうだな。」
(月も綺麗だけど、アンネも綺麗だよって
言えたらな、、)
テントを建てて、焚き火をし、、
なんとなく、倒れた木の上に2人、座っていた
「ケイは、どこで暮らしていたの?」
「えっと、、スラム街、、」
「っ、、そっか、、家族は、?」
「よくわかんねぇけど、、多分いない、」
「スラム街から出たことないの?」
「うん、」
「そうなのね!私も森から出たことなかったから、、同じね!」
この世界でエルフには領地がなく、生き残っているエルフは森にある里でひっそりと暮らしている
「ケイは、この世界のことよく知ってるの?私、妖精さんに色々聞いてたから、物知りなのよ!」
「俺、あんま知らないから教えてほしいかな」
「うん!ケイの役に立てるなら喜んで!!」
「この世界は、6つの陣営に別れてて、それぞれの領地があって領主がいて、、ってのは知ってるか、 人間陣営は東部、鬼族陣営は西部、精霊陣営は北部、獣人陣営は南部、ここから難しいんだけど、、、天使陣営は中央部の上空、悪魔陣営は中央部の、地下都市
それが、それぞれの陣営の領地だよ!」
「アンネは物し、、り、」
ケイが倒れ込む
「ケイ?!どうしたの?!毒でも盛られてた?!」
ケイからは、優しい寝息が聞こえてくる。
「もー!ケイのばかぁっ!!」