第二話「脱獄」
「その願い私が叶えてあげる」
その言葉の後、部屋の中が白い光に包まれた。
「起きて、、起きて、、」
少女は、少年の肩を軽く叩く
「ん、、いた、、っ、、」
少年が目を開けると、目の前には少女がいた。
「なっ、なんだお前っ?!」
少年は部屋の隅に逃げる。
淡い緑の長い髪の毛、そこから覗くのは翡翠の色の瞳白と緑のワンピースに身を包んだ少女の耳は
尖っている。
「お前、エルフってやつか?何しにきた、?」
少女は少年の前に手を出す
「私は、アンネ、、君は?」
「俺、、篠北ケイ」
「ケイ、、ケイ、ケイね!あちこち傷だらけだけど、どうしたの?ここはケイの家?」
アンネは少し悲しそうにケイを見つめる。
「鞭で打たれたから、、ここは牢獄、、信じてもらえないだろうけど、俺、おれは、、何もしてないっ、、それなのに罪を課されて、拷問されて、、」
気づくと涙が流れていた。
「ケイ、辛かったね。私、ケイのこと信じるよ。」
アンネが両手を広げてケイを抱きしめる。
すると、緑の光に包まれ、傷が治っていく
「傷、治してくれたのか?、、しん、じて、、
くれるのか?」
「うん、だから、ここを出よう。」
「私の手を握って。」
ケイは恐る恐る手を差し出した。
すると、白い光に包まれ、次の瞬間には
町外れの丘の上にいた。