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第92話  コーヒーとチョコ

 ザッカリー会頭 ドミニク ザッカリーと息子のバイロン ザッカリーがモンテスキュー邸に訪れた。


「ようこそ、ザッカリー殿。どうぞ中に」


「モンテスキュー侯爵様、この度は急な来訪、大変申し訳ございません」

 握手を交わし、屋敷の中へ案内した。


「モンテスキュー侯爵様、アイリ様は本当に博識でいらっしゃいますね。私の父がよくわからないものを買い込むたびにアイリ様は料理にしたり、画期的なものを作り出します。本当に素晴らしいご息女でいらっしゃいますね」


「いやぁ、我が娘ながら、よくアイデアが出るなぁと思ってはいるのですよ。書物が大好きなので、外国の書物を読んで研究しているのでしょう。はははは」

 お父さまも苦しい言い訳だけどナイス。前世の記憶です、なんて言えないものね。


「今回はこの小さい種と大きい種を全部買っていただけるなんてありがたいです。本当にうちの父は訳のわからないものを大量に買ってくるのです。どう使うのか?と聞いてもわからん、安く売っていたから買ったと言ったのです。はぁ、道楽にも困ったものです」


「いや、いや、お父上は好奇心旺盛というか先見の明がおありなのか、ドミニク殿もそのお父上の意向を受け入れる懐が大きいですぞ。念の為、また契約魔法をしていただきますよ。話はそれからで良いですか?」


「は、はい。それは一向に構いませんが、それほど重要ですか?この種は?」


「どう転ぶかはわかりません。人の好みなので。しかし契約魔法をしていただきたいです。念の為です」


「かしこまりました。バイロンもいいな?」


「はい!父上」


 その後魔法契約をザッカリー親子に施した。


「まず、この小さい種の方だが、おい、用意を頼む」


 執事のジェラード自らコーヒーを用意した。ジェラード達はかなり練習をし美味しいコーヒーを入れられるようになった。サイフォン式のコーヒーだ。そのうちペーパードリップを作るから待っていたね。


 ザッカリー親子にの前に黒い液体が置かれた。


「これは?黒い液体ですが、これはなんですか?毒ですか?」

 誰もが黒い液体を見て毒と思うのよね。毒じゃないですよ。


「こちらは、この小さい種を潰して飲み物にしたものです。こちらが浅煎り、こちらが深煎りです。バイロンくんはミルクと砂糖を入れてもいいよ」


 2人とも疑心暗鬼になっていた。


「そ、それでは、まず砂糖を入れずに飲んでみます。に、苦い。口直しに水かクッキーですか。ほー、クッキーを食べると、先ほどの風味が口に残りつつ、また飲みたくなりますね。こちらが深煎り。あー、先ほどよりも苦いが、慣れたら私はこちらが好きですね。これにミルクと砂糖を入れてもいいのですね。女性にいいですね」


 ドミニク ザッカリー会頭はうんうん、頷きながら飲んでいた。時折、クッキーを頬張っては、コーヒーを飲んでいた。


「なるほどこれはいいですね。だから契約魔法ですか。ほー」


「父上、私はミルクを入れて、砂糖少量が飲みやすいです。クッキーとか甘いものを食べるなら、何も入れない方が美味しいですね。なるほど。アイリ様がこの小さい種は飲み物だと言っていたのはこれですか」


「そして、今度はこれですが、まだじっくり、ゆっくり作っていないので、荒々しいのですが、ゆっくり作れば滑らかになります。こちらが大きい種の方です。塊にして食してもいいし、ナッツと一緒に固めてもいい。あとはパンケーキなどにかけたり、これ自体のケーキにしても美味しいらしいです。今日は、塊とパンケーキにかけたものです。どうぞ。紅茶とコーヒーどちらがいいですか?」

 

 お兄さまが今度は説明する。黒い粒を2人の前に差し出す。2人はびっくりしていた。黒い塊ですよ。なんだこれ?という思いが顔に表れている。


 2人ともコーヒーを頼み、ドミニク殿は深煎り、バイロンくんは浅煎りブラックだった。

 そして2人は恐る恐るチョコを手にし食べていたが、食べた瞬間から美味しい美味しいと食べ、パンケーキも美味しそうに食べていた。


「これはうまい。女性に人気が出そうですね。これはいい」

「父上、甘くて美味しいです。これ本当に美味しいです。もう少しゆっくり作れば滑らかになるのですか?これだけでも美味しいのに」

 2人の評価は上々だった。


「なるほど契約魔法という理由ですね。はぁ。うちの父は何考えているんだ。まずは量産出来るかですね。少量でも価値はありますがね」

 それから契約の話になり、今現在の在庫がかなりあるので全て買取、今後も輸入することで締結となった。

 さぁ、お父さまもお兄さま、魔道具頑張って作ってくださいね。手作業は疲れます。早く作ってください。

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