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第78話 入学式

 エルフ校長先生のお話が終わり、学園概要。

 この学園は、領地経営コース、騎士コース、魔道コース、魔導騎士コース、文官コース、淑女コース、執事・侍女コース、錬金・薬学コースがある。


 クラス分けされたところで基礎学を学び、その他専門コースを2つ選ぶ。学年が上がり、そのまま同じコースを3年間選び極める者、自分に素質がないと感じた場合、違うコースを選び直しても良い仕組みである。

 始めの1週間は校内などの案内。それから各コースの紹介。体験。


 今度は生徒会の挨拶だ。キラキラ王子様、カイデール殿下だ。


 こうしてみると,本当にザ・王子様。カイデール殿下の声が響き渡る。周りの新入生女性陣からキャー、バタンという音?倒れた?


 この学園の催す行事

 新入生歓迎会、宿泊野外活動、体育祭、クラス対抗剣術魔術大会、ダンスパーティ、文化祭、3年生を送る会があるとのこと。


 ダンスパーティーはいただけない。なくて良いのに。それ以外は高校生活であったもの。剣術魔術大会なんて、部活の学内選考のようなものかな。


「何か質問がある人は挙手願いたい」

 シーンとしている中、勇気ある少年?青年が質問した。


「1年A組 バイロン ザッカリーと申します。殿下。平民代表としてお伺いしてよろしいでしょうか?」


「ふむ、ザッカリー商会の嫡男か。なんでもわからないことは質問してほしい」


「はい、ありがとうございます。我々、平民はドレスやスーツなどが必要な時があるのでしょうか。特にダンスパーティーなどはドレスやスーツの基準があるのか教えていただきたいです。やはり、平民の中には準備できない者もいるかと思うので、教えていただきたいです」


「ふむ、なるほど。どうだろうか?」

 後ろを振り向き,メガネ男子に話しかけた。


「3年 生徒会書記のグレアム ロックスです。そうですね、今までも、先輩にいただいたり、まぁ、私はここの友人達に借りていましたね。それに小遣いを稼いでいる者は自分で街で買ったりしていましたね。あとは制服ですね。女性達も、レンタルドレスでしたよね?ここにいるアレクセイの商会でしているレンタルドレスを借りにいく女性達もいました」


 そうよね、買えない人もいるわよね。うちで貸しているドレスはリーズナブルと言えども、平民にとっては高いかもしれない。よし、レンタルドレスを低価格でその時に出張サービスで出せばいいんじゃない?そうすれば2、3年生の平民、下位貴族も気兼ねなく楽しめるのではないか?


「はい!提案があります」

 手をビシッと上げ、返答を待った。

 ザワザワとしてしまった。壇上のお兄さまも驚いていた。そしてあちゃーって目を手で覆っていた。


「ふふっ、モンテスキュー侯爵令嬢殿、何か提案があるのかな?」


「ドレスやスーツに不安がある方がいらっしゃると思います。出張ドレススーツレンタルサービスをしたいのですがいかがでしょうか。どこか1、2室お部屋をお借りして、そういうことをしてもよろしいのでしょうか?もちろん、平民も貴族も関係なく、2、3年生も借りることが可能です。いかがでしょうか?」


「くくくくっ、相変わらずですね。アイリ嬢。確かにドレスやスーツに不安がある人がいると思う。学園長いかがでしょうか?生徒会も協力します。部屋を貸していただけますか?」

 あれ?学園長という名称?校長先生じゃなかった。


 隣で、ルーとマリアナが笑っている。

 新入生がみんな私を見ているなぁ。まずい,目立った。


「そうだな、特に女性は毎年ドレス調達が大変だな。平民の子達は制服で参加という子たちもいる。確かに、基準がわからないから、平民の女生徒たちが買ったは良いが恥ずかしげにしているしてるのもみていた。いいのではないのかな。レンタルサービス?というのか、部屋を貸すことにしよう。その前に事前説明を頼むぞ。アレクセイそしてアイリ嬢」


「は!」「はい」


「それでは、ドレスやスーツのことは、ここにいるアレクセイ殿の商会が貸出することになった。よろしく頼むぞ」


「3年生徒会 アレクセイ グランデ フォン ド モンテスキューだ。ル・ソレイユ商会会頭を務めている。では、ドレスやスーツが必要な行事はレンタルサービスをすることになったが、妹のむちゃぶりで決まったことなので、詳しくわかったら皆に知らせる。以上だ」

 私たちもドレス選べるの?えっ、いいの?と驚いていた。


「静粛に!では、他に質問はある者は挙手するように」


 これからの学校行事のこと、昼食時の食堂のこと、選択コースのこと、様々な質問が飛び交い生徒会メンバーが答えていた。

 一通り、質問も終わり入学式が終わり、教室に戻った。


「アイリ、また面白いこと考えたわね。レンタルサービス?それは誰でも借りられるのよね?オーダーもできるの?私、アイリのデザインしたものを着てみたいのだけど、だめ?」

 マリアナが上目遣いでお願いしてきた。あざといぞ、可愛いぞ、マリアナ。ロベルト様にそれをしてみた方がいいのではと進言したら、できないわよー、と真っ赤になっていた。可愛いね。


「私も、作ってほしいなぁ。だって、ジャポング皇国の時、私だけがゴテゴテのドレス着て恥ずかしかったのよ。私もふわっとしたドレスが着てみたい」

 ルー、そうね、あの時はちょっとどころじゃなくゴテゴテしていた。ルーは王妃様ににて、キリリ系だから、フワッとよりシュッとしたかんじかなぁ。


「考えてみるわね」


「よろしいでしょうか?モンテスキュー侯爵令嬢様。私、バイロン ザッカリーと申します。先ほどのことを詳しく聞きたいのですが、お時間いただけないでしょうか?」


「まだ、お兄さまと打ち合わせしていないので、私が暴走して詳しく言えないのだけど、決まったらで良いかしら?」

 隣にいるマリアナ、ルルーシェ2人は、暴走だって、いつも暴走しているわよねー、と言って笑っている。いつも暴走していませんよ。


「あっ、申し訳ございません。モンテスキュー侯爵令嬢様がどのように考えているのか知りたかったので、も,申し訳ございません」


「あー、そうよね。あと、私のことはアイリでいいわよ。長たらしいから」

「えっ!!いや、その貴族様をそんな名前呼びはちょっと」


「大丈夫、大丈夫。アイリ様でいいわよ。毎回ドレスを用意するのは大変でしょ?だから、新しいものではないのよ。他の貴族の人が着なくなったものを買い取って、それを少しアレンジすれば、前に誰が着ていたかなんてわからないじゃない。それを貸すのよ。汚しても、こちらでクリーンをかければ綺麗になるので、汚しても心配は要らないわよ。あと、アクセサリーは本物ではなくガラスで出来たものなの。だから、当日髪型、化粧、着付けをするので、その教室から会場まですぐ行けるし、終わったら元の教室に戻ってくればいいという流れ。どうかしら?」

 聞いているみんな、キョトンとしている。


「えっ?アイリ、その日に髪型化粧ドレスを着て、そのままパーティ会場に行き、終わったら戻って着替えって、すごくない?えっ、楽じゃない。そういうことをしてくれるの?」


「高位貴族は自分たちでしてちょうだい!そこまで面倒見ないわよ。平民だけです。あっでも下位貴族は希望制。それは自由。でも高位貴族様はダメー」


「ア、アイリ様、すごいですね。男性もですか?」

 あら、名前呼びをしてくれたわね。小さい声だけど。

「えーと、バイロンくん?でいいのかしら?男性も希望制にしますよ。よかったら、レンタルサービスの時に見に来てね」


「は、はい!ぜひ伺います」

 顔が真っ赤になってしまった。


 そこに平民?と思われる少女2人が近寄ってきた






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