第69話 また一大事です
家に帰るとルルーシェ様が我が家に遊びにくる話が大きくなっていた。
国王陛下にルルーシェ様が我が家に遊びに来るための警備などをどうすれば良いか相談しに伺ったところ、アグリ様の転移魔法で転移させることになったらしい。やはりここはアグリ様登場。
それからが問題だった。どうせアグリが行くのだから、自分も連れて行って欲しいと言われたらしい。はい?どうしてそうなった?
そうすれば、隣の辺境伯様のところへついでに視察へ行くことにしたらしい。それなら、早いうちからアグリ様に辺境へ連れて行って貰えばよかったのでは?
「アイリ、アレを作ったのか?もう完成するのか?」
「魔鳥のやりとりを頻繁にしているので、私の思っていた以上のものができています。ドリルが優秀すぎるのです」
ふふふふっ、何を作ったかというと、ジャジャーン、海が目の前に見えるコテージというか屋敷を作りました。パチパチバチ。それも裏には温泉の源泉があったのです。ダウジングをした時には鍾乳洞を発見したが、温かい水が出るところを、領地のいる騎士トールに教わり海の方に近い山の麓にあった。
温泉を配管で持ってくる方法や高潮がもしあった場合の対策を検討して、ハワイにありそうな少し高台だけど、リゾート別荘のようにしました。横長2階のコテージにしました。中央に大きなリビング、キッチン、プールも作ったのですが、プールの水の条件は水魔法属性の人がいること。その人に水を出して貰えばいいかなぁと。水魔法属性の方がいなければ、ただの深めの穴?溝?でしかない。水道を作ったので、水は出るが、プールは水魔法の人にやって欲しいなぁ。エコ?だよね?
水着の布も作り、家族だけなのである程度の露出は許されるかなぁと思っている。パレオを巻けば、よしと私は思っているが、ここは母上さまに意見を聞いた方がいいのだろう。庶民と貴族の考えが違うと思うので。テッシーにはすでに渡してあるが、どこでこの洋服?を着るの?使い道がないわよ、と言われている。使い道は水着だから水の中よ、と思うのだが水遊びの概念はないのかな。
もちろん、日焼け対策に余念はない。日焼けしてシミなどできてしまったら、この子何気に肌が白いのよね。ココヤシは本当に優れたもの。
ルー、来たらびっくりするかなぁ。
「そうか、もし国王陛下がこちらに滞在するとなったら、そこを解放して大丈夫か?アイリ。すまんな。どうして大事になるのかな」
お父さま、それは私も同意見です。
「お父さま、辺境伯様のところにも行くなら、護衛騎士の方々もいらっしゃるのですよね?」
「そうだな、滞在中の予算はいただくことになっている。それにアグリ殿の結界魔法があるから安全ではある。我々は自分たちの邸に帰るが、何かあるといけないからアイリとアレクセイはコテージに滞在できるかな?」
「えっ!私たちが接待ですか?」
「まぁ、コテージの仕様はアイリが一番わかっておるし、アレクセイは次期当主としてやって欲しいなぁ」
絶対丸投げだよね、お父さまー。
「わかりました。ところで水上バイクは出来上がりそうなのですか?楽しみなのですが」
「あとは試運転だけだ。それは領地に行ったらできるだろう。何日徹夜したか。でも、良いものができたぞ。あれを活用できないか?」
「そうですね。ゴムが見つかればバイクとか車とかできるかなぁ」
「ゴム?クルマ?また新たな言葉だな。その説明はアレクセイと聞く。水上バイクはマジックバッグに入れて持っていく。バイクというのは水の上ではなく道路で走るのか?アレクセイと聞くから今は説明はいいからな」
もう、お父さまは魔道具関連はお兄さまと共同で作ることが多い。お兄さま優秀なのよ。エッヘン。
ほんと夫婦の日の託児所から、少しずつ幼児や女性に対することが変化をしてきた。平民で働く女性たち、冒険者稼業を生業としていたご主人が亡くなった場合の寡婦、孤児たちの体制を整えることになり政策が打ち出された。孤児たちは孤児院を開設し、ストリートチルドレンがなくなるよう対策をとった。
国王陛下や王妃様はすごい人たちだと改めて感じた。
うちの商会も、馬車やドレスや魔道具などで利益が上がり、あと一年で卒業するリンド、パーシバルはやはり就職先はうちのル・ソレイユ商会だ。フランはうちの厨房となる。もしくはル・ソレイユのレストラン部門が立ち上がったらそちらに行くかも知れない。
今回、3人はモンテスキューの領地に一緒に来て、新商品とコテージの方の厨房の方に参加してもらおうと呼んでいる。
お兄さま達3年生は、進路を決めていかなければならない。優秀なら、お誘いのお声がかかる。かからない人は自分で見つけるしかない。お兄さまはすでに商会を立ち上げているし、次期当主だから就職を考えなくて良い。その点,気が楽らしいが、私が便利なものを作ってと頼む方が多いので、そちらは胃が痛いみたいだ。ごめんなさい、胃に穴が開かないように学園入学したら胃薬ポーションでも作ってあげよう。精神安定剤も必要かしら。ハゲの薬もいるかも知れない。
私はお母さまとカイル、レオンと一緒に先に領地は戻ることになり、後からお父さま、お兄さまが戻ってくることになった。ドリガン親方は先に行っているということだった。ドリガン親方はお酒の方だろう。酒のためにたびたび弟たちのところへ行っているらしい。テッシーは私たちと一緒に領地に行く。テッシーには水着の有用性について実演しようではないか。
ルーには、準備しているから楽しみにしていてね、と手紙を書いた。下着類だけ持ってきてくれれば、こちらで全て用意していることは伝えた。
ドレスなど暑苦しいので、サンドレスの少し豪華版を用意している。あとはサイズ調整だけだ。
また、忙しくなるぞー。雑念を振り払い、ルーとの遊びに興じよう。




