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第7話 自分を知ろう

 さて、自分の魔法について調べよう。生活魔法がどれだけ使えるのか。

また、お馴染みの、


「ステータスオープン」


魔力量 10040

あれ、魔力量増えている。魔力操作をしたから?


発火着火 

火が出る。キャンプに便利。


アクア 

水が出る。キャンプに便利。


風生成 

風が出た。爆風ではなく扇風機のような風。


収納。1000坪

ものを収納できる。時間停止機能付き。

生き物は入らない


光源 光 照明。夜便利。フラッシュ


冷却 物、水を冷やすことができる


加熱 物、水を温めることができる


浄化 自分の身を綺麗にできる。食べる物を浄化できる。

すごく便利。でも、お風呂は入りたいな。他に何ができるかあとで実験。


付与 物に付与することができる


土壌改良 耕作 

野菜、果物作りにいいのかも


リペア 修復


裁縫


鑑定:動植物の鑑定。そして物質の鑑定、物が何で作られているか、何が作れるかがわかる鑑定。


スキル:分解


 物が何でできているかの鑑定はスキル分解にすごく役立つ。分解すれば物質ができる。すごくない?このスキル。金の亡者の予感。ふふふふっ。転生チートバンザイ。


 魔力量が少し増えているのは、魔力操作効果かしら。

やっぱり転生チートだよね。収納で時間停止なんて。それに、1000坪って。前世、バブル期に住んでいた邸宅の大きさなのね。わかりやすいです。


 生活魔法を使って、今することは、乗馬服の補正と、自分のドレスを直すことから始めよう。アイリの趣味はフリフリゴテゴテ、太っている体型に、あれは余計太って見える。いらない装飾を外そう。

正直、フリフリパッションピンクはキツイ。


 まず乗馬服の補正。この乗馬服、伸縮性がないので、この体型では激しく屈伸すると破れると思う。少しだけゆとりを持たせることにする。それを基準に毎日の散歩、ストレッチ、魔力操作をし、ゆとりが出てくれば、それが結果ということだ。これにもフリルやレースがついているので取り除く。上着はテーラードジャケットなので、襟のところとポケットのところにレースを施し、ワンポイントとすればよいと思う。


 本当はジャージが欲しい。ポリエステルは石油の成分からできるから無理なので、代用できる素材の糸や毛を探して、確か編み方だったような。平編み、平織り、メリヤス編みと言われる織り方で、伸縮ある布ができるかな。


 さてさて、ドレスのリメイクというかフリルなどの除去作業。とりあえず、今の流行が何かお母さまに聞きに行きましょう。


ミリーを呼んで、お母さまの都合を確認してもらった。


「お母さま、すみません、教えてください。今、ドレスはどういうデザインが流行っていますか」


「どうしたの、アイリちゃん。今流行っているデザインが知りたいの?」


「そうです、今持っているドレスはフリルとレースが多すぎるので少し変えようかしらと思いまして、お母さまに相談させていただきました」


「そうなのね、アイリちゃん、フリルとか可愛くするのが大好きだったからね。どうしたの?」


「い、いえ、あの、少しフリルやレースが多いかなぁと思いまして、いつも同じかんじなので、たまには違ったデザインもいいかしらと思った次第です。」


「どうしたの、そんなかしこまった言葉遣いで?そうね、カリア、ドレスを持ってきてくれる」


「かしこまりました」


 あっぶない。言葉遣いがかしこまりすぎたか。もうそろそろ両親に告白した方がいいかな。これからいろいろ行動していく予定たから、お兄さまにそこは相談しましょう。


「今のデザインは、こんなかんじよ。鎖骨のラインを見せて首を長く見せるようなデザインよ」


 なるほど鎖骨ラインを綺麗に見せるようなデザインか。おおー、胸の谷間も強調するデザインだ。それ以外は、まぁ、ザ、ドレスって感じのベルラインか。

ウエストラインからボリュームある膨らみのドレス。


今持っているアイリのドレスは、フリルがたくさん使われていて、かわいいってかんじ。可愛すぎるのはむりだなぁ。アイリはきれい系だけど、フリフリではないと思う。フリル使うなら裾付近に束ねれば良いかな。15歳か。マーメードラインはもう少し大人になってからが良いし、プリンセスラインや、色を切り返してみるのも、刺繍をしても良い。


お母様にデザイン画を描いてみせた。


「アイリちゃん。すごい、すごくいい、お母様のドレスも作ってほしいわ」


「自分のを作ってみて、うまくいったら、お母さまのも考えてみます。お母さまなら、妖艶なデザインが良いかも。ふふふ」


 今回のドレスはフリルを取り除き、それをバラ風に仕立て、ドレスの胸元と裾の方につけてみた。

もう一着は腰まで青色、裾のほうは淡い白。青色の洋服を白いドレスの上に羽織っているようなイメージ。神戸のなんとか館で、ドレス着て散策して写真撮ったなぁ。懐かしい。フランスの豪華絢爛な宮殿も行ったなぁ。

 裾の方にかけて刺繍も施す。普段使いのドレスも作った。動きやすい。コルセットなんて、なぜしなければいけないのか。拷問だよ。まったく。

 私の生活魔法、リメイクと刺繍で、完成させた。お忍びワンピースも作ったわ。やっぱり生活魔法はとても便利で役立つ魔法よ。


 生活魔法に、付与というのもある。余った布で、袋を作り、そこに自分の収納を付与できるだろうか。

魔力を身体中に流し、袋の中に収納スペースをイメージした。収納規模はこの部屋ぐらい。うわぁー、ごっそり魔力を持っていかれた感じがした。

 できたかな。鑑定するとマジックバッグ(小)時間停止付と表示された。この部屋で小?大きさの基準がわからない。この部屋30畳ぐらいあるのですが。マジですか。これは便利だ。


ステータスオープン

魔力量 8000


 マジックバッグ(小?)で、2000ぐらい持っていかれるのか。もう一つぐらい作るかな。布は落ち着いた色がいいなぁ。お兄さまのところに行って要らない布貰ってこようかなぁ。


 突撃、お兄さまの部屋。


「また、どうした?」


「要らない布ありませんか。できれば落ち着いた色の布が欲しいです。要らない洋服でもいいです」


「また、何考えているんだ?この洋服は要らないな」


「すごく綺麗な深みのある緑。要らないのですか?」


「何しようとしているのだ。」


「マジックバッグを作ったのですが、前のアイリが持っている洋服などはピンクばかりで、落ち着いた色が欲しかったのです」


「は?まてまて、マジックバッグを作った??どういう意味だ」


「付与があったので、袋に収納を付与してみたらできました」


「軽々しく、できました、じゃないだろう。お前。まて、はぁー、おかしいだろう?」

お兄さまがおかしくなった。


「俺がおかしいのではないぞ。お前が変なんだよ」

ありゃ、私の心の声が聞こえたのかしら。


「絶対、軽々しく、マジックバッグを作ったなんて言うなよ。」


「は、はい」

どこぞの誰かにドナドナされては困るので絶対言いません。


深みのあるお兄さまの洋服を分解し、浄化し、袋にした。そして付与。お兄さまは傍でため息をつきながら見ていた。


おおー、できた。

鑑定:マジックバッグ(極小10畳) 時間停止付。  


「お兄さま、できましたよ。マジックバッグ 極小 時間停止付」

ジャーンとお兄さまの顔の前にかがげた。


がっくりと肩を落としていた。


「本当に、はぁ、お前、何かする前は必ず相談してから行動してくれ。とりあえず、もっと小さい腰につけるようなものを作らないか?」


「そうですね、革製で、ベルトを通して腰につけるタイプはどうですか?」


「そういうのも作れそうなのか」


「たぶん」


「革製か、使っていない鞄があったな。ちょっと待て」

 ウォークインクローゼットから革製の鞄を見つけ出してきた。


「これでどうだ」


「良い皮ですね。色もいい。全く使っていなかったのですか?もったいない。では、分解して作ってみますね」


 革製製の鞄を分解し、小さなポシェットで、ベルトに通せるように作った。一応、お兄さまにつけてもらい、シンプルで、自然なかんじにポシェットになった。さて、付与していきましょう。まだ魔力量はある。


「お兄さま、どのくらいの容量がいいですか?この部屋ぐらいですか?それともこの半分、もっと小さく?どうしますか」


「そうだな、一応、この部屋ぐらいで良いか。」


「はぁい、小ですね」


「は?小なのか、この部屋の大きさ」


「そうなのです。大きさの基準がわからないですが、この部屋の大きさは小です。それでは、付与」


鑑定 マジックバッグ(小)時間停止付


「はい、お兄さま、時間停止付マジックバッグ小 ができました」


「早めに父上に話さないと。俺だけではキャパオーバーだ」

 ごめんなさい、お兄さま。

 魔力使ったなぁ。マジックバック4個作ってしまった。今日はもう寝よう。

「お兄さま、魔力量が少なくなり疲れたので、もう寝ます。お騒がせしました」


「こっちが精神的に疲れたよ。アイリ」

 兄の言葉はアイリには聞こえなかった。











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